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米国務長官

シリア停戦「うまくいくか保証はできない」

 【ワシントン和田浩明】ケリー米国務長官は23日、上院外交委員会の公聴会で証言し、シリア内戦の停戦について「うまくいくか保証はできない。事態がさらに悪化することもありうる」と、厳しい状況認識を明らかにした。一方で「統一したシリアを維持する唯一の方法は、紛争の抑止と政治的移行だ」とも述べ、停戦の実現と継続に注力することが必要だとの見解を示した。

     停戦条件は、反体制派を支援する米国とアサド政権を支えるロシアが交渉し22日に合意した。公聴会では議員らからロシアの意図に相次いで疑念の声が噴出。コーカー同委委員長(共和)は「さらに攻勢を強め人を殺し(北部の要衝)アレッポを確保するのではないかと多くの人が疑っている」と指摘した。

     ケリー長官は、合意はロシアの協力が無ければ成立しなかったと説明しつつ「幻想は持っていない」と発言。停戦の実施に向けロシアの行動を注視していく姿勢を強調した。

     ケリー長官は「統一シリア」の維持は、米国だけでなくロシアやイランなどアサド政権を支持する側も求めていると指摘。最終的な目標では両陣営は一致していると強調した。

     そして停戦が実現しなければ「シリアを一体として維持するには遅すぎる状況になるかもしれない」と警告。シリア内戦を政治的に決着させるには戦闘終結が「唯一の方法だ」と強調した。また、シリアの将来的な安定のためにアサド大統領が退陣する必要があるとの見解も改めて示した。

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