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緊急脱出時は手ぶらが基本

右エンジンに不具合があり、乗客がシューターで脱出したJALの旅客機=新千歳空港で2016年2月23日午後、手塚耕一郎撮影

 23日、離陸前の新千歳発福岡行き日本航空3512便(ボーイング737−800型機、乗客159人、乗員6人)のエンジンから発煙した事故では、乗客らが脱出用シューター(高さ約2.5メートル)4本で緊急脱出した。その際、乗客はどのような行動をとるべきかをまとめてみた。【米田堅持】

緊急時はCAらの指示に従う

 旅客機の客室乗務員(CA)は笑顔でサービスをしてくれるイメージが強いが、本来は乗客を守るための保安要員だ。厳しい訓練を経てCAになるだけでなく、定期的に非常時対応の訓練をした者だけが乗務している。仮に事故やトラブルがあった場合は、乗客はCAらの指示に従って冷静に行動することが混乱を防いで身を守ることにつながる。非常口に近い座席に座った場合は、脱出時の援助をCAから要請されることも。先に機外へ脱出した乗客は、シューターのそばで降りる乗客を助け起こすなどの援助をお願いされるケースもあるという。

脱出時は手ぶらで

 今回の日航3512便の機内では、脱出の際に手荷物を持ち出そうとした人もいたという。しかし、脱出時は手ぶらで出ることが原則だ。旅客機は、乗客全員が数分で避難できるように設計されているが、手荷物を持った状態では非常口が混雑するだけでなく、安全に機外には出られない。

 また、シューターは空気で膨らます構造のため、ハイヒールやつえなど、シューターを傷つける可能性がある物も持ち出せない。シューターで脱出する際は手を伸ばし、前かがみの姿勢で滑り降りる。シューターに手を添えると、滑り降りる際の摩擦でやけどをする危険もあるので、注意が必要だ。

 なお、全日空ではグループ社員全員に、緊急脱出訓練を経験させる取り組みを実施しており、万が一の際にはCAらと連携して避難誘導することにしている。

機外へ出たら離れる

 脱出後は、CAらから要請された手伝いなどの特別な事情がない限り、機体から離れた方が安全だという。

 日航3512便だけでなく、2013年1月に全日空のボーイング787型機が高松空港に緊急着陸して乗客が緊急脱出したケースでも、火災や爆発はなかったが、機長は乗客の安全が確保できないと判断すれば、ためらわずに乗客を緊急脱出させる。一見すると危険を感じなくても安全とは言い切れない場合もあるので、CAや空港関係者などの指示に従って、冷静に避難をすることが乗客にとって最も安全といえる。

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