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両親ら「息子のような人 二度と出さないで」

父親は体罰と自殺の因果関係が認められたことに安堵(あんど)する一方、元顧問や大阪市への憤りを抑え込むように手を組んでいた=東京都千代田区で2016年2月24日午後2時45分、喜屋武真之介撮影

東京地裁が「体罰が原因」認定、大阪市に賠償命令

 2012年12月に大阪市立桜宮高校のバスケットボール部主将の男子生徒(当時17歳)が自殺したのは教諭だった元顧問(50)=懲戒免職=の体罰が原因として、両親ら遺族が大阪市に約1億7400万円の賠償を求めた訴訟。東京地裁は24日の判決で、大阪市に約7495万円の賠償を命じた。両親ら遺族は、男子生徒の遺骨をカバンに忍ばせて判決に臨み、賠償を命じる主文が言い渡されると裁判長に深く一礼した。判決後には東京都内で記者会見し、「今回の判決が体罰の抑止力につながることを深く、強く望んでいる」と訴えた。

 会見で母(48)は「息子のような人を二度と出したくない気持ちで闘ってきた。判決で主張が認められ、ありがたく思っている」と涙を見せた。父(46)は「強豪校の指導でも体罰は法的に許されない」と指摘した判決を評価し、「体罰は償うべき罪が重いという判例を作らないといけないと思ってきた。大阪市は判決内容を一つのガイドラインにしてほしい」と述べた。

 判決は「(たたかれて何かをするのは)動物と一緒」「主将を辞めたら試合に出さない」などの元顧問の威圧的な言動が男子生徒を追い詰めたと認定した。国家賠償法は公務員の職務上の行為の賠償責任は国や自治体が負うと定めていることから、元顧問は被告に含まれなかったが、父は「大阪市は元顧問に損害賠償を求め、責任を追及してほしい」と要望。吉村洋文市長は24日夕、賠償金の支払いを元顧問に求める考えを明らかにした。【島田信幸】

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