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急発進、交差点から歩道へ

事故の経過の見取り図

 昼休みでにぎわう大阪・梅田の繁華街で25日、1台の暴走車が「凶器」となった。歩行者を次々となぎ倒し、運転していた男性を含め11人が死傷した今回の事故。悲鳴や救急車のサイレン音が響き、現場一帯は騒然とした雰囲気に包まれた。「一体何があったのか」。近くにいた人たちは突然の惨劇に声を震わせた。【戸上文恵、宮本翔平】

     「交差点の真ん中辺りで車が横断中の人たちに突っ込んだ。赤い服を着た男性が5、6メートルはね飛ばされているのが見えた」

     現場近くを歩いていた会社員の男性(22)は、事故の一部始終を目撃していた。

     男性によると、乗用車は事故直前、現場の芝田1丁目交差点の西約100メートルの路上で停車していた。片側4車線の最も左端の車線で、ハザードランプをつけていた。その後、急発進する様子が近くの防犯カメラにも映っていた。道路脇の縁石に乗り上げたり、ガードレールに車体をこすったりする不自然な動きをしながら直進した。

     車が交差点にさしかかると、「ボン、ボン、ボン」という衝撃音や「キャー」という悲鳴が響いた。当時は歩行者用信号が青で、4、5人が倒れているのを目撃した。走って逃げる人もいたという。

     車はそのまま交差点を東に進み、歩道付近でさらに5人程度をはねた後にようやく止まった。右前部が激しく壊れ、フロントガラスも割れていた。男性が停止後の車に近づくと、運転手は目を閉じて口を開いた状態で、運転席でぐったりとしていた。

     現場では路上に人が倒れ、駆けつけた救急隊員らが応急処置に追われた。男性は「もしかしたら、自分も巻き込まれたかもしれない。被害に遭った人は本当にかわいそうだ。運転手に何があったのか知りたい」と話した。交差点を歩いて渡っていたフラワーデザイン教室講師の女性(56)は、目の前を猛スピードで走り去る車に気付いた。女性がフロントガラス越しに運転席を見ると、運転手の男性はハンドルを握らず、両手は垂れ下がったままだったという。

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