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運転男性死因は大動脈解離「事故直前発症」

歩道に乗り上げ大破した乗用車の車内=大阪市北区で2016年2月25日、久保玲撮影

 大阪・梅田の繁華街で乗用車が暴走し、通行人ら11人が死傷した事故で、大阪府警は26日、車を運転していたビル管理会社経営、大橋篤さん(51)=死亡=の遺体を司法解剖した結果、死因は大動脈解離による出血で心臓の機能が急激に低下した心タンポナーデだったと発表した。事故直前に発症したとみられ、大橋さんは意識を失った状態で交差点や歩道に突っ込んだ可能性があるという。

 府警交通捜査課などによると、大橋さんは25日昼ごろ、車で奈良から大阪へ阪神高速などを使って移動した。車は事故直前、歩車分離式のスクランブル交差点の西約80メートルの路肩に、ハザードランプをつけたまま約70秒間停車。急発進した後は歩道に向かい、縁石やガードレールにぶつかりながら真っすぐ加速していたとされる。

 府警は停車中に体調が急変して意識を失い、弾みで体重がアクセルにかかった疑いがあるとみている。

 司法解剖で、大橋さんは事故直前に大動脈解離を発症し、搬送先の病院で、心タンポナーデにより約3時間後に死亡したとみられる。事故当時の生存が確認されたことから、府警は自動車運転処罰法違反(過失致死傷)の疑いで捜査する方針。

 一方、府警は26日、亡くなった通行人の男性は職業不詳の園尾(そのお)幸治さん(65)=大阪府寝屋川市萱島信和町=と確認したと発表。頭を強く打ったとみられる。園尾さんを含む10人の通行人が事故に巻き込まれ、大阪府高槻市の女性(28)は今も意識不明の重体。20〜70代の男女8人が重軽傷を負った。【千脇康平】

 【ことば】大動脈解離

 外膜、中膜、内膜の3層構造になった大動脈の内膜が裂け、中膜の中に血液が入り込み、大動脈の壁を縦方向に引き裂いていく病気。発症時に、胸や背中に激しい痛みを伴い、意識が無くなることもある。有名人では、落語家の笑福亭笑瓶さんが昨年12月に急性大動脈解離を発症し、救急搬送された。今回の事故では大動脈解離で漏れ出した血液が心臓を包む膜にたまり心臓を圧迫し、心臓が十分に拡張できない心タンポナーデを引き起こしたと見られている。

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