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幼児死亡

「被告以外の暴行も」父親に無罪判決 大阪地裁

 大阪市住吉区で2013年、生後2カ月の長男を暴行し死なせたとして、傷害致死罪に問われた父親の石戸真史被告(37)に対する裁判員裁判の判決が26日、大阪地裁であった。田村政喜裁判長は「被告以外の暴行が原因の可能性もある」などと述べ、無罪(求刑・懲役8年)を言い渡した。

     石戸被告は13年3月25日午前8時〜10時半ごろ、自宅で長男の頭に暴行を加え、外傷性急性くも膜下出血などのけがをさせ、搬送先の病院で死亡させたとして起訴された。

     田村裁判長は、出廷した解剖医らの証言を踏まえ、「長男の頭部へ複数回の故意の暴行があったと考えられる」と事件性を認定した。長男が3月24日夜から25日朝にかけ、通常より多い量を嘔吐(おうと)したことなどから「既に脳に傷を負っていた可能性がある」と指摘。検察側による「25日午前8時以降の暴行で傷を負った」との主張について、「それ以前と考える方が整合的だ」とした。

     さらに、同居する家族が24日午後9時ごろ以降に寝室で長男と2人きりになった時間があったことに着目。「家族にも暴行の機会はあった」と述べ、「被告の暴行によって死亡したとは認められない」と結論付けた。

     石戸被告は弁護団を通じ、「子どもを死なせた父親というレッテルからようやく解放されました」との談話を出した。

     弁護団によると、司法解剖結果を記した鑑定書には、長男が意識を失う直前に脳に傷を負ったことを示す症状は記載されていなかった。公判前に弁護団の求めで検察側が解剖医に再鑑定を依頼したところ、そうした症状がなかったことが判明した。記者会見した高見秀一弁護士は「解剖結果の評価を誤り、初動を間違った捜査だった」と批判した。

     大阪地検の田辺泰弘次席検事は「判決内容を精査し適切に対応する」としている。【堀江拓哉、三上健太郎】

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