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テレビが突然真っ暗に ボクが「萎縮」すると…

 先日せんじつ放映ほうえいされたNHKスペシャル「しん映像えいぞう世紀せいき」をた。小学生しょうがくせいにはむずかしいかもしれない。ボクはいろいろかんがえた。今回こんかいは、いま日本にっぽん議論ぎろんになっている、テレビ報道ほうどう政府せいふ姿勢しせいについてはなしてみよう。いつものように、どこにもこたえはいていない。自分じぶんあたまかんがえること、それがこたえだ。【編集長へんしゅうちょう西村隆にしむらたかし

     今回こんかいの「しん映像えいぞう世紀せいき」は「若者わかもの反乱はんらん世界せかい連鎖れんさした」とタイトルがついていた。むかし中国ちゅうごく映像えいぞうなかには、一方的いっぽうてき教育きょういくけたどもたちが、自分じぶんおやまでもてきだとつるしげて批判ひはんする場面ばめんもあった。歴史的映像れきしてきえいぞうは、どもたちに一方的いっぽうてきかんがかたうえからしつける危険性きけんせいおしえてくれていた。

     番組ばんぐみ途中とちゅう中国ちゅうごくでは不思議ふしぎなことがきていた。中国ちゅうごく首都北京しゅとペキンにある毎日新聞中国総局まいにちしんぶんちゅうごくそうきょく記者きしゃが、国際放送こくさいほうそうおな番組ばんぐみていたところ、自宅じたくのテレビ画面がめんが「電源でんげん突然切とつぜんきったようにくらになった」。記者きしゃによると、中国政府ちゅうごくせいふは、海外かいがいのテレビ放送ほうそう監視かんしして、都合つごうわる内容ないようになると映像えいぞうめるという。ボクは「報道ほうどう自由じゆうがある日本にっぽんではかんがえられない」とあらためてそうおもった。

    日本にっぽんでの議論ぎろん

     ところが、日本にっぽんでもテレビきょく報道ほうどう議論ぎろんになっている。テレビきょく使つか電波でんぱめることのできるほどのおおきなちから総務大臣そうむだいじん高市早苗たかいちさなえさんが、政治的せいじてき公平こうへいでない番組ばんぐみかえした場合ばあい、その放送局ほうそうきょくたいして、「なに対応たいおうしないと約束やくそくするわけにはいかない」と発言はつげんしたからだ。電波でんぱ使つかえるか、使つかえないかは、テレビきょくにとってにの問題もんだいだ。

     そのことを、毎小まいしょうコラムでおなじみの与良正男よらまさおさん(毎日新聞専門編集委員まいにちしんぶんせんもんへんしゅういいん)が毎日新聞まいにちしんぶんに、「政権せいけんは、その行使こうしたっては抑制的よくせいてきになるべきだ」といて批判ひはんした。すると、高市たかいちさんから、訂正記事ていせいきじもとめる手紙てがみとどいた。大変たいへんだ。総務大臣そうむだいじんおこらせてしまったようだ。でも与良よらさんは「わたし徹底討論てっていとうろんするというのはどうでしょう」とけない。

    毎小読者まいしょうどくしゃのキミへ

     と、ここまでいてボクはめた。「こんな記事きじくと、高市たかいちさんをもっとおこらせはしないだろうか。与良よらさんのように毅然きぜんたたかえるかな。くのをやめようかな。あーどうしよう」と、こっそりなやんだ。

     そのボクの気持きもちを、漢字かんじ文字もじあらわすと「萎縮いしゅく」になる。こころ問題もんだいだから、他人たにんからはえない。だから「萎縮いしゅく具体例ぐたいれいせなさい」とわれても、それはこころなかせなさいとわれているようなものだ。

     高市たかいちさんのちからはとてもおおきい。だからボクは、テレビきょくひと萎縮いしゅくしてしまうことを心配しんぱいしている。萎縮いしゅくには、明確めいかく線引せんびきがない。だから、萎縮いしゅくひろがると、本当ほんとう表現ひょうげんしても問題もんだいないところまで表現ひょうげんされなくなる。

    ふたた毎小読者まいしょうどくしゃのキミへ

     ボクが萎縮いしゅくして毎小まいしょう記事きじかないとどうなるだろうか。それは、この問題もんだいについてかんがえる機会きかいをキミからうばってしまわないか。一緒いっしょかんがえよう。

     編集長へんしゅうちょうのボクの意見いけん賛成さんせいしてほしいといっているわけではない。高市たかいちさんの意見いけんいて、自分じぶんかんがえてほしいのだ。自分じぶんかんがえて「編集長へんしゅうちょう意見いけん反対はんたいです」といってくれるなら、ボクはうれしい。

     でも、ボクが批判ひはんおそれて萎縮いしゅくして、議論ぎろん記事きじ一切書いっさいかかなくなったら……映像えいぞうえたくらなテレビ画面がめんのように。キミはなにをもとにかんがえる?

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