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「レース面白く」 車いすの部・副島選手

4位でフィニッシュする副島正純選手=東京都江東区で2016年2月28日、梅村直承撮影

 28日に行われた東京マラソン車いすの部は今夏のリオデジャネイロ・パラリンピックの代表選考会を兼ね、今年から国際パラリンピック委員会(IPC)公認レースとなり海外から強豪が参加した。副島正純選手(45)はリオを目指しながら、豊富な経験を生かして選手の招へいや大会のPRなどの運営も担うレースディレクターとして奔走。2020年東京パラリンピック成功に向けて「もっとレースを面白くしたい」と力を込めた。

     長崎県出身の副島選手は家業の鉄工所を手伝っていた1994年、鉄板の下敷きになり脊髄(せきずい)を損傷し、車椅子生活になった。パラリンピックには04年アテネから3大会連続出場。海外レースでも実績を残してきた国内の第一人者だ。現在は地元で東京パラリンピックを目指す若手選手も指導している。

     レースディレクターとして全力を挙げたのは有力選手を呼ぶこと。今回はパラリンピックの車いすマラソンで04年アテネ、08年北京を連覇したクート・フェンリー選手(オーストラリア)らメダリストが副島選手の呼びかけに応じて参加した。

     「海外の選手を入れることでスピードも上がる」と副島選手が描いたストーリーの通り、ここ2大会で1時間30分台だった優勝タイムを1位のフェンリー選手が1時間26分00秒と4分短縮した。副島選手は1時間26分02秒で日本選手2位(総合4位)。「総合3位で日本選手1位」の条件に1秒届かずにリオ切符獲得は逃した。

     悔しさをにじませつつ「車椅子の人間がレースディレクターを務めるなんて今までなかった。障害者は与えてもらうだけでなく、自分たちで何かを作り出すチャンスがある足跡を作りたい」と副島選手。大役を務め上げたあとは、リオ代表の獲得に専念する。【岩壁峻】

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