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人工知能ソフト、世界最高峰の韓国棋士と対戦へ

英グーグル・ディープマインドが開発した人工知能(AI)の囲碁ソフトと対局する韓国の棋士、李世※九段(※は石カンムリに乙)

 米IT大手グーグル傘下の英グーグル・ディープマインドが開発した人工知能(AI)の囲碁ソフトが、韓国の棋士、李世※(イ・セドル)九段に挑戦する対局が3月9日からソウルで開かれる。同社の「アルファ碁(AlphaGo)」は、1月に「早くて10年後」と言われたプロ棋士にハンディ無しで初めて勝ち、話題を集めた。世界最高峰の棋士にどこまで迫れるか注目される。(※は石カンムリに乙)

     AIは1997年にチェスの世界王者、2013年に将棋のプロ棋士を破った。しかし、囲碁は盤面が広く、指し手もより複雑で知能ゲーム分野における人間の「最後のとりで」だとされてきた。このため、囲碁とAIを巡ってはフェイスブック社なども参入して激しい開発競争が繰り広げられている。

     グーグルは今年1月27日、「アルファ碁」が欧州チャンピオンのプロ棋士(二段)と対戦して5戦全勝したと英科学誌ネイチャーに発表。論文によると、他の囲碁ソフトにも495戦494勝(勝率99.8%)で圧倒したという。英BBCなど欧米の主要メディアもこの「偉業」を大きく取り上げた。

     「アルファ碁」の特徴は「深層学習」(ディープラーニング)と呼ばれるデータや経験を自ら学ぶ技術だ。プロ棋士たちの対戦データなどから打ち方を学んだ。深層学習は、画像認識などの分野でも応用が広がっている。

     対局を控え、グーグル・ディープマインド社CEO(最高経営責任者)のデミス・ハサビス氏は「コンピューターにとって囲碁がどうしても解けない『問題』だったのは、直感や感覚が支配するゲームであり、無味乾燥な計算では解くことができなかったからでした。今回、李氏と対局できることは、私たちにとって大変名誉なことであり、そしてこの挑戦にわくわくしています」とコメントしている。

     一方の李氏は「勝敗に関わらず、この対局は囲碁の歴史において重要な一ページとなるでしょう。AIが驚くほどに強く、さらに強くなり続けていると聞いています。しかし、今回は私が勝つという自信を持っています」と余裕をみせる。

     対局は五番勝負で9、10、12、13、15日の各午後1時から。賞金は100万ドル(約1億1200万円)。ディープマインドのユーチューブチャンネル(https://www.youtube.com/channel/UCP7jMXSY2xbc3KCAE0MHQ-A)で中継される。【八田浩輔】

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