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硯の破片

弥生時代後期、福岡で出土 外交上の文書記述

三雲・井原遺跡から出土した弥生時代の硯の破片(表側)=福岡県糸島市で2016年2月29日、山下恭二撮影

 福岡県糸島市教委は1日、同市の三雲・井原遺跡で、弥生時代後期(1〜2世紀)とみられる硯(すずり)の破片が出土した、と発表した。同遺跡は「魏志倭人伝」に登場する「伊都(いと)国」の中枢遺跡。外交上の文書のやりとりを実施したとする記述があり、同市教委は「文字を書くために使った」とした。これまでは国内での文字使用は3世紀ごろともされてきた。今回の発見は日本における文字文化の始まりを考える上で貴重な成果といえる。

 破片は板石状で6センチ×4.3センチ、厚さ約6ミリ。片面が研磨されていた。古代中国の出先機関・楽浪郡のあった朝鮮半島北西部で出土した実物と似ており、硯と判断した。発掘現場では楽浪郡の土器も大量に出土した。

 「魏志倭人伝」によると、伊都国は外交使節が滞在する場所。楽浪郡などの使節の到着時に、使節の文書や贈り物を点検する外交業務も担う記述もあり、硯の発見で実際に文書が同遺跡内で作成された可能性が高まった。

 弥生時代の硯が確認されたのは今回で2例目。田和山遺跡(島根県)で出土していたが、権威の象徴とみなされていた。現地説明会は3月5日午後2時。【大森顕浩】

文字定着まだでは

 西谷正・九州大名誉教授の話 硯は文字を書く道具であり、弥生時代に文字を書くことが始まっていたことを裏付ける。楽浪郡との外交を担った伊都国ならではの発見。文字を使ったのは楽浪郡の人で、在地の人にはまだ定着しなかったのではないか。

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