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消える、列車通路に響く「お弁当いかが」

山陽新幹線では期間限定でJR西日本管内の名産品などを販売している=JR西日本提供

JR西日本、東海、九州は終了、東日本と北海道、四国は一部

 列車内で弁当や飲み物をワゴンに乗せて売るサービスが、JR各社の特急から姿を消しつつある。JR西日本、東海、九州は全ての特急で終了し、東日本と北海道、四国の一部でわずかに残るのみだ。駅構内の商業施設やコンビニなどの充実で、車内販売の売り上げが減ったのが廃止の理由。新幹線は維持する列車が多いが、各地の名産をそろえるなど、特色を出して売り上げアップを狙っている。

     JR西は昨年3月、特急「くろしお」で車内販売を終え、管内全ての特急で車内販売をなくした。JR新大阪駅で和歌山方面に向かう「くろしお」に乗った和歌山県有田市の会社員、江川博基さん(41)は「弁当や飲み物は乗る前に駅や自動販売機で買うことが多いので、ワゴン販売がなくなって不便と感じたことはありません」と話した。JR東海も2013年に全ての特急で廃止。JR九州は昨年3月、観光列車を除いて終了した。

     JR東日本は昨年3月、「成田エクスプレス」(成田空港−首都圏)など運行距離が短い特急で取りやめたが、観光地に向かう「踊り子」(東京−伊豆方面)や「草津」(上野−万座・鹿沢口)など、一部の列車・区間で残している。JR北海道で残るのも「北斗・スーパー北斗」(札幌−函館)や「スーパーおおぞら」(札幌−釧路)の一部。JR四国も「しおかぜ」(岡山−愛媛)と「南風」(岡山−高知)の一部列車・区間にとどまる。

     一方、乗客が多く、一定の需要が見込める新幹線はサービスを続ける列車が多い。ただ、厳しい状況に変わりなく、「ここでしか買えない」ことを売りにした商品が開発されている。

     JR西などは昨年11月から山陽新幹線(新大阪−博多)で、石川県の加賀友禅スカーフ(1万2500円)や金箔(きんぱく)入り梅昆布茶(700円)など6種類を販売。3月下旬から岡山県の商品が登場する。担当者は「新幹線の車内を旅行者と地域工芸との出会いの場にしたい」と意気込む。【戸上文恵】

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