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被災地視察 16〜18日に福島、宮城へ

 宮内庁は2日、天皇、皇后両陛下が東日本大震災の復興状況を視察するため16〜18日の日程で福島、宮城の両県を訪問されると発表した。また、両陛下は発生から5年を迎える11日、国立劇場(東京都千代田区)で開かれる政府主催の追悼式に出席する。

     16日は福島県三春町で避難生活をしている葛尾(かつらお)村の被災者らと懇談する。東京電力福島第1原発事故の影響で全村避難をしている葛尾村は、臨時役場を設けた三春町などで村民が分散して避難生活を続けている。

     17日は宮城県女川町を訪ねる。昨年3月に全線復旧したJR石巻線女川駅を中心に復興が進む街並みや、壊滅的被害から操業を再開した水産品加工会社を視察する。同県石巻市の県水産会館では、県漁業協同組合が建てた慰霊碑に拝礼し、亡くなった漁業関係者を追悼する。18日は仙台市の東北大学で、震災と医療に関する展示を見学する予定。【山田奈緒】

    復興見守った5年間 訪問重ね「苦難分かち合う」

     天皇陛下は地震発生直後の2011年3月16日、異例のビデオメッセージで「被災者のこれからの苦難の日々を、私たち皆が、さまざまな形で少しでも多く分かち合っていくことが大切であろうと思います」とお言葉を述べられた。天皇、皇后両陛下はこの5年間、宮城、岩手、福島の3県を中心に毎年、被災地を訪問。津波被害や原発事故に伴う除染作業の現場などを視察し、復興を見守ってきた。

     11年3月下旬〜5月中旬には、7週続けて被災地や避難所を訪ねた。避難所では、段ボールで仕切られた居住スペースの奥まで入り、時間の許す限り被災者に言葉をかけた。

     12年2月、天皇陛下は心臓バイパス手術を受けた。手術の時期は震災から1年にあたる同年3月11日の追悼式の出席が可能になるよう、陛下の意向で決まった。退院後、両陛下は東京都千代田区であった追悼式に出席した。

     11年4月27日、仙台市の宮城野体育館に避難していた同市の佐藤美紀子さん(68)は、両陛下訪問に「心が温まった」思い出があるという。「お二人で手分けをして、避難者全員に声をかけようとされていた。風邪や疲れを気遣う優しい言葉を多くの人が受け取った」と振り返る。

     佐藤さんの自宅は津波で全壊。その跡に咲く黄色いスイセンの花を摘み取り、体育館で皇后さまに渡した。「このスイセンのように強い気持ちで頑張ります」という思いを伝えたかった。皇后さまは「ちょうだいできますか」と言って受け取られた。

     震災前に自宅があった地域は集団移転の対象で戻れず、佐藤さんは昨年9月に同市の市営住宅に入居した。「復興は道半ば。両陛下が今も震災のことを気に掛けてくださることがうれしい」と佐藤さんは言う。【山田奈緒】

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