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「停戦違反」で非難合戦 各地で地上戦や空爆

 【カイロ秋山信一】内戦が続くシリアで、アサド政権と反体制派が一時停戦に入ってから5日で1週間を迎える。各地で地上戦や空爆が続き、双方が「停戦違反」を非難し合っている。国連は9日にも中断している和平協議を再開させたい意向だが、反体制派は「停戦違反」が検証されないことにいら立ちを募らせている。

     米国とロシアが主導した一時停戦は2月27日午前0時に発効し、3日で6日目に入った。戦闘が沈静化した地域もあるが、北部の反体制派支配地域を中心に地上戦や空爆が報告されている。

     「空爆の頻度が少なくなったこと以外に大きな変化はない。政権側もクルド人も戦い続けている」。北部アレッポ県の反体制活動家、ムハンマド・ハラビさん(20)は2日、毎日新聞の電話取材にそう証言した。政権側は主にレバノンやイラクのイスラム教シーア派民兵が反体制派への砲撃を続けているという。

     また、政権側は停戦前にトルコ国境からアレッポに至る反体制派の主要補給路を遮断。同地の反体制派支配地域への人道支援搬入が滞っているという。

     一方、反体制派武装組織を「テロリスト」と位置付けるシリアのアサド大統領は、「テロリストは停戦入り直後から違反行為をしているが、政権側は反撃を自制している」と主張。政権の後ろ盾であるロシアも2日、「過去3日間で31件の停戦違反があった」と反体制派側を非難した。

     これに対し、反体制派組織「シリア人権ネットワーク」は、1日までの4日間で、政府軍を中心に少なくとも145件の停戦違反行為があったと明らかにしている。

     現地では第三者による停戦監視は実施されていない。米国やロシアが違反情報を収集・検証する役割を担うが、米国が設けた通報用の電話窓口の担当者が、アラビア語で十分に対応できないなど準備不足が浮き彫りになった。反体制派政治組織「シリア国民連合」幹部のジョージ・サブラ氏はサウジアラビアのメディアに対し「米国とロシアが当事者に順守させなければ、停戦など無意味だ」と大国への不信感を表した。

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