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びわ湖毎日

日本の実業団で飛躍 モンゴル出身バトオチル

びわ湖毎日マラソンに向け練習するバトオチル=三重県桑名市で2016年2月19日午後3時34分、細谷拓海撮影

 リオデジャネイロ五輪を目指す日本人ランナーにとって最後の代表選考会となるびわ湖毎日マラソン(毎日新聞社など主催)には、リオにかける海外勢も出場する。このうち、既に4大会連続の五輪出場を決めているモンゴル出身のセルオド・バトオチル(34)=NTN=は、日本の実業団で力を伸ばした選手。マラソン50戦以上の経験を誇るベテランは、「調子は98%。びわ湖ではいいタイムが欲しい」と五輪への弾みとなる優勝を狙う。

     2002年の初マラソン後、すぐにモンゴルを代表する選手となり、世界選手権は03年パリ大会から、五輪は04年アテネ大会から連続出場中。ただ、国内でマラソンは盛んとは言えず、練習環境や指導者にも恵まれなかったため、世界の舞台では大きな成果を残せていなかった。

     飛躍したのは13年。知人を介してNTNの亀鷹律良監督から指導を受け、同年末の防府読売で自己ベストを2分以上縮める2時間9分0秒をマーク。翌春にNTN入りしてからはペースの上げ下げなど「無駄な走り」(亀鷹監督)も改善された。さらに今年2月、ハーフマラソンで1時間2分10秒と自己記録を更新。持ち味のスタミナに加え、レース運びやスピードの強化が実りつつある。

     練習では長男のジャモバルドルジ君(13)が9歳の頃から自転車に乗ってペースメーカーを務めるなど、家族の支えを受ける。「自分のためではなく、家族のために頑張っている」。先月23日には第3子の次男が誕生し、新たな励みもできた。

     学生時代は大相撲の元横綱・朝青龍と同じ学校に通っていた。「日本ではモンゴルというと相撲。負けたくない」と意識しつつ、「(五輪で)メダルを取ればモンゴルでもマラソンが有名になる」とも。日本経由で世界のトップランナーへ。びわ湖はその手応えをつかむための舞台となる。【細谷拓海】

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