親子の豚を配置した記念碑の除幕式=沖縄県うるま市で2016年3月5日、佐藤敬一撮影
沖縄戦で焦土と化し食糧難に苦しむ古里を救おうと、ハワイの沖縄系移民が1948年、沖縄に豚550頭を贈った逸話を伝える記念碑が沖縄県うるま市に完成した。
戦前、沖縄に約10万頭いた豚は地上戦で約7700頭に激減。ハワイの沖縄系移民たちが約5万ドルの寄付を集め、1カ月の過酷な船旅の末に豚を古里に送り届けた。
戦後沖縄の復興を支えた心意気。5日の除幕式では豚汁などが振る舞われ、参加者はそのおいしさと「ゆいまーる(助け合い)」のありがたさをかみしめた。【佐藤敬一】