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出版阻止され「1国2制度存在せず」

香港の言論・出版界の状況について語る中国人作家の余傑氏=台北市内で2016年3月4日、鈴木玲子撮影

 【台北・鈴木玲子】香港の書店関係者失踪事件の影響で、香港での著書の出版が阻まれた米国在住の中国人作家、余傑氏が台北で毎日新聞の取材に応じ「1国2制度はもう存在しない。香港で言論抑圧は強まるばかりだ」と述べた。

     余氏は中国本土で著作が発禁処分になり、当局の拘束を受けた経験もある。2012年に米国に事実上亡命したが、その後も香港で出版を重ねてきた。

     だが、昨年10月から中国本土での禁書を扱う書店関係者5人がタイや中国などで失踪。余氏は、習近平国家主席に関する本を準備していたが、出版社側に「今は危険すぎる」と断られた。他の十数社にも持ちかけたが、だめだった。

     本は今月、台湾で出版される。余氏は「習氏は権力集中を狙い、香港でも自身に対する批判を封じようとしている」と指摘。そして「香港の若者は中国を嫌悪するようになった。香港独立の志向さえ持つ『本土派』が台頭し、多くの若者に浸透している」と語る。「若者たちはネットメディアを次々創設しており、出版を抑圧しても言論は抑え込めない」とも。

     先月には「本土派」のデモ隊と警官隊が衝突。立法会(議会)補選では「本土派」候補が得票率15%を獲得した。余氏は「旧来の民主派の穏健な運動では中国に対抗できないという若者らの危機意識の表れだ」と見る。

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