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アラブの春から5年の巻

チュニジアから始まった民主化要求運動 その成果は……

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「アラブの春」から5年がたちます。「アラブの春」とは、どんな動きだったか覚えていますか? チュニジアから始まった民主化要求運動ですね。反政府デモが拡大して中東や北アフリカに飛び火しました。 チュニジアは唯一の成功例と言われ、イスラム主義と世俗派の橋渡し役を果たした「国民対話カルテット」が2015年のノーベル平和賞を受賞しました。 しかし、革命後はテロが増え、過激派組織「イスラム国」(IS)への戦闘員参加が1番多いのもチュニジアです。経済状況が悪く若者の失業率が高い…。「何も変わらなかった」という失望感が原因と言われています。
エジプトでは、民主的に大統領が選ばれましたが、ムスリム同胞団主導のモルシ政権の強権的な対応にシシ国防相がクーデターを起こし、軍中心の政権に逆戻りしました。 デモは警察の許可制になり、テロ関連では軍の公式発表以外の報道を禁止されました。息苦しい社会に逆戻りのようです。 カダフィ大佐が殺害されたリビアでは、反カダフィ派同士の紛争で東西に政府が分裂しました。混乱に乗じてISはリビア進出を狙っていると言われています。
イエメンも混乱しています。 イスラム教スンニ派のハディ大統領と、シーア派武装組織「フーシ」が対立しているからです。混乱を引き起こしたのは復権を狙うサレハ前大統領だと言われています。スンニ派の大国サウジアラビアと、シーア派の大国イランの代理戦争の様相を呈しています。政権の空白が続けば、ISの台頭を招いたイラクの二の舞となる懸念があります。 最悪なのは泥沼の内戦が終わらないシリアですね。
シリア難民は増え続けており、周辺国に逃れた人は460万人、国内避難民は約760万人、死者は25万人以上に上ります。 それでも、2016年2月27日、一時停戦が発効しました。内戦が激化してから初めてのことです。国連は和平協議を再開したい考えですが、停戦合意が守られるのかどうか、不安が残ります。 アラブの春は、ISというやっかいな副産物も生んでしまいました。中東や北アフリカが安定化して、「真の春」が来ることを願いたいですね。

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