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東日本大震災5年

文学/上 作家を駆り立てたもの 「戦争」以来の切実なテーマ

 東日本大震災以降の5年間で、直接震災から題材をとった作品をざっと思い浮かべてみただけで50冊近く(別表)挙がった。歴史・時代小説にも大震災を意識した作品はあるが、それを除いてこの数だ。近年、こんなふうに一つのテーマで文学作品が相次いで執筆されるのは、「戦争文学」をおいて他になかった。「震災文学」あるいは「3・11文学」に作家たちを駆り立てたものは何か。そしてどんな作品を書いてきたのか。2回にわたってふり返る。【内藤麻里子】

 さきごろ発表された第50回吉川英治文学賞を射止めたのは、赤川次郎さんの『東京零年』だった。赤川さん…

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