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燃料電池車発売 「走る電源」災害時の活用も期待

「CLARITY FUEL CELL(クラリティ・フューエルセル)」とホンダ幹部=2016年3月10日午前11時39分、高橋昌紀撮影

 ホンダは10日、燃料電池車の「CLARITY FUEL CELL(クラリティ・フューエルセル)」を発売した。水素を動力源とする燃料電池を搭載し、走行距離は1回の水素充てんで700キロ以上という。当面は自治体や企業向けにリース販売していく方針だ。クラリティは車から外部への電力供給も可能となることから、八郷隆弘社長は「東日本大震災から5年。災害に強い社会づくりに貢献したい」とアピールした。

 水素を使って発電した電気で走る燃料電池車は、走行時に排ガスを出さない「究極のエコカー」とされ、世界の自動車メーカーが次世代を担う環境技術として開発競争を続けている。クラリティは高出力モーターでガソリン車並みの走りを実現するとともに、燃料電池のスタック(装置)をコンパクト化してセダンのボンネット内に集約、大人5人が快適に乗ることのできる室内の広さを確保した。

 ホンダはこのクラリティを「走る電源」と位置付けている。約3分で水素をフル充てんでき、走行するだけでなく、外部給電器を取り付ければ、車両から一般家庭約7日分の電力を外部に供給することもできる。自然災害などで電源を喪失した時などに大きな役割を期待できる。

 ボディーカラーはホワイトオーキッド・パールなど3色で、参考価格は766万円。リース料は契約期間などで異なり、60カ月リースの場合、国の補助金制度を活用すれば1カ月当たり10万円強になるという。欧米でも来年中に発売する予定。

 国内の目標販売台数は年間200台。東京都港区の本社で開かれた発表会で、八郷社長は「リーディングカンパニーとしての自負がある。(クラリティ以外にも)さまざまな車種展開を考えていきたい」と述べた。

 燃料電池車では、ライバルのトヨタ自動車が「MIRAI(ミライ)」を2014年12月、世界で初めて一般向けの発売に踏み切り、20年ごろまでに年間世界販売台数を3万台以上とする目標を掲げている。ミライは水素3分フル充てんで約650キロ走行、乗車定員は4人。日本での価格は723万6000円。水素供給施設の整備など燃料電池車の普及には課題も残るが、究極のエコカーを巡る「トヨタVSホンダ」の総力を挙げた競争が販売に広がる。【高橋昌紀/デジタル報道センター】

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