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答弁者から知事外す 予算特別委

埼玉県の上田清司知事=鈴木梢撮影

 埼玉県議会は9日から、新年度当初予算案を審議する予算特別委員会で、答弁者から上田清司知事を外す異例の措置を取った。知事と対立する最大会派・自民が主導し委員会のルールを変更した。専門家からは「県民を無視した議会運営」との批判も上がる。委員会は22日まで開かれる。

     初日の9日の委員会では6会派の県議が質問に立ち、県側に各事業の成果目標などをただした。答弁は企画財政部長らが行い、予算の執行責任者である知事は出席せず、別の公務をこなした。

     議会側が「知事の発言封鎖」に踏み切った原因は、昨年8月の埼玉県知事選。上田氏は1期目に自ら提案して定めた「4選自粛条例」に反する形で立候補し、自民県連が推薦した候補らを破って4選を果たした。

     これに対し県議会の自民会派は「条例が廃止されていない以上、4期目の上田知事は存在しない」との解釈で反発した。昨年の9月議会以降、本会議でも知事への質問を控えるなどけん制してきた。

     昨年12月、自民が主導して県議会本会議で予算特別委員会の要綱を「答弁は部長にさせる」と賛成多数で変更した。今回はそれを実行したもので、知事に近い県議も知事に質問できない。これに対し、上田知事は「私の方が部長たちよりうまく説明できるので残念」と話している。

     千葉大の新藤宗幸名誉教授(地方自治論)は「条例をほごにして4選した上田知事が政治責任をとるのが先決で、議会の空白は自民側の問題ではない」と指摘する。一方、同志社大の新川達郎教授(地方自治論)は「議会が知事の政治姿勢をただせないならチェック機関としての役割を問われる。県民には議員がサボっているとしか映らないのではないか」と自民の対応を批判している。【鈴木梢】

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