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繁殖に世界初成功 かごしま水族館

種子島でしか見つかっていないハナサンゴモドキ=鹿児島市本港新町のかごしま水族館で2016年3月3日午前10時18分、津島史人撮影
展示しているハナサンゴモドキの幼体の拡大画像=鹿児島市本港新町のかごしま水族館で2016年3月3日午前10時13分、津島史人撮影
世界初の繁殖に成功したハナサンゴモドキの幼生=鹿児島市本港新町のかごしま水族館で2016年3月3日午前9時45分、津島史人撮影

 鹿児島市のかごしま水族館は、種子島沿岸のみで確認されるサンゴの一種「ハナサンゴモドキ」の飼育下での繁殖に世界で初めて成功したと発表した。研究成果は名古屋市で1月あった水族館技術者研究会(日本動物園水族館協会主催)で報告し、ベストプレゼンテーション表彰を受けた。幼生は、かごしま水族館で見ることができる。

 ハナサンゴモドキは、ハナサンゴ科ハナサンゴ属。先端が風船のように膨らんだ触手を持つ。鮮やかな緑色の他、褐色の群体も見られる。種子島でも沿岸でしか確認されておらず、詳しい生態も分かっていない。

 かごしま水族館では、成熟した卵を持つ雌の群体と、精子を持つ雄の群体があることを観察。サンゴとしては珍しい雌雄異体であることを確認した。

 昨年8月、雄の群体が放出した精子を取り込んだ雌の群体から、サンゴの赤ちゃんにあたる「プラヌラ幼生」(0・5ミリ)を放出。プラヌラ幼生は、間もなくイソギンチャクに似た「ポリプ」に変態した。誕生して半年が経過した現在は、直径1・5ミリほどに成長したという。

 研究したかごしま水族館の出羽尚子さん(43)は「特定の地域にしかない貴重なサンゴを守るためには、繁殖の過程を知ることは極めて大事と考えている」と話した。今年中に研究を論文としてまとめたいという。【津島史人】

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