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驚天動地の完勝 人工知能、トップ棋士を撃破

 まだ1局目であるが、驚天動地のことが起こってしまった。「プロ棋士に対等の条件で勝った」という衝撃のニュースから約半年。グーグルが開発した囲碁ソフト「アルファ碁」は世界トップの一人に数えられる李世※九段を「完勝」とも言える内容で破ってしまったからだ。

 昨年10月の段階で、「アルファ碁」が英国で負かした相手の実力は「プロ」とはいえ、アマチュアトップ級だった。そのままなら、李九段の敵ではないと、世界の囲碁界をけん引する日中韓のプロ棋士たちは見ていた。ところがである。「アルファ碁」は一日も休むことなくデータを積み重ね、棋力を着実に上げていた。その部分がベールに包まれていただけに「ひょっとすると……」との悪い予感が、私にはあった。

 ふたを開けてみると、「アルファ碁」は序盤から李九段と対等に打ち進め、互角の形勢。中盤戦、盤面右辺で強手を放って局面の主導権を握ると、李の緩着もあり、一気に優位に立った。計算の分野となる終盤に入ってからは、コンピューターらしく万全の打ち回しで李を投了(負けを宣言すること)に追い込んだ。

 李はこれまで世界戦、韓国国内戦の優勝は数知れず、先週の国際戦でも日本のエース、井山裕太6冠を破っている。私の取材に対し、井山6冠は「びっくりしました。とりあえず1局目ではありますが、これだけ打てるとはすごい」と語った。

 しかし、これで本シリーズが終わったわけではない。残り4局で李がどんな戦いぶりを見せるのか。人間の知恵が試されている。【編集委員・金沢盛栄】

 ※は石の下に乙

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