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「福島の教訓生きた」避難者ら歓迎

 東京電力福島第1原発事故で避難生活を余儀なくされている福島県の住民や、各地で原発再稼働の差し止めを求めている原告らからは、大津地裁の決定に歓迎の声が上がった。

     福島第1原発が立地する福島県大熊町から約100キロ離れた同県会津若松市に避難する井戸川洋一さん(73)は「安全対策と避難経路を万全にして稼働するならまだしも、現実はそうなっていない。私たちと同じような思いをする人を出さないためにも、良いことだ」と話す。福島第1原発から30キロ以上離れているにもかかわらず全村避難を余儀なくされた同県飯舘村の菅野典雄村長も「原発からの距離に関係なく、安全性を不安視する住民に十分な説明を尽くすのは絶対に必要なことだ。そういう意味で原発立地県ではない滋賀県民らの声をくみ取った」と評価した。

     茨城県東海村にある日本原子力発電東海第2原発運転差し止め訴訟の原告団代表を務める大石光伸・常総生協副理事長(58)は「司法にも福島事故について考える良心があることを示した。福島の教訓を生かした勇気ある決定」と歓迎。東京電力柏崎刈羽原発(新潟県柏崎市・刈羽村)の再稼働に反対する「なくそう原発・新潟市民ネット」の上野邦雄さん(66)は「鹿児島県の九州電力川内原発など再稼働の流れが進む中、裁判所の良心が表れた」と見る。

     青森県大間町で建設中の大間原発(Jパワー=電源開発)の差し止め訴訟を起こした北海道函館市の竹田とし子さん(67)は「立地自治体ではない場所での司法判断で、我々の訴訟と共通する。今後は大きな追い風になる」と期待。中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)の廃止などを求めて静岡地裁に提訴している原告弁護団の鈴木敏弘代表は「福島の原発事故から5年になる直前に決定が出たことも大きい。全国で原発訴訟を行う弁護団に勇気を与える決定だ」と喜んだ。【宮崎稔樹、松本尚也、遠藤修平、松岡大地】

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