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重要会議に校長ら管理職ほとんど出席せず

卒業式に参列するため、学校の校門をくぐる生徒たち=広島県府中町で2016年3月12日午前8時54分、山田尚弘撮影

報告書「校長として職員の適切指導、十分にできず」

 広島県府中町立府中緑ケ丘中3年の男子生徒(当時15歳)が自殺した問題で、問題行動を起こした生徒の状況を報告する校内の重要会議に、坂元弘校長ら管理職がほとんど出席していなかったことが12日、学校がまとめた報告書で分かった。生徒による万引き事案が発生するなど混乱した時期も同様で、現場からは異論も出ていた。報告書は「校長として職員を適切に指導することも十分にできなかった」としている。

 この会議は、生徒の問題行動や不登校などについて報告し協議する「生徒指導推進委員会」で、管理職である校長と教頭に加え、各学年主任や生徒指導担当らをメンバーに週1回開催されることになっていた。

 しかし、今の中学3年生が1年生だった2013年度は教師への暴力など生徒の問題行動が頻発したが、坂元校長や教頭の会議への出席はほぼゼロだった。前年度に在籍していた前校長から「校長は出張が多い。生徒指導部が機能しているので出席していなかった」と引き継ぎを受け、「同様にしても問題ないだろう」と考えたためだった。

 生徒指導担当の教諭は頻発する生徒の問題行動の対応に追われ、学校全体を把握して教職員を指導することができない状況だった。生徒指導部が機能していなかったのに、校長は「機能している」と思い込んでいた。「管理職も会議に出席すべきではないか」という意見の職員もいたが、委員会全体の意見とはならず、生徒指導主事から「主な内容」として報告を受けていたという。

 だが13年10月の委員会では、自殺した生徒が万引きをしたとの誤った資料が配られた。その場で修正されたが、管理職が不在だったため元データを修正する指示がなく、そのまま放置された。誤ったままのデータは2年後の進路指導で使われ、生徒の自殺につながった。校長が誤った資料で進路指導が行われていたと知ったのは、生徒の自殺当日だった。

 報告書は「校長は会議に出席して指導方針を明らかにし、生徒指導の担当教諭を的確に指導しながら会議を機能させるべきだった。何もしなかった結果、会議は情報を共有するだけの会になっていた」としている。【安高晋】

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