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3・11列島ドキュメント

東日本大震災発生時刻に合わせて商業施設の鐘が打ち鳴らされ、路上で黙とうする女性=東京・銀座で2016年3月11日午後2時46分、丸山博撮影

 多くの被害をもたらした東日本大震災の発生から5年。「3・11」を迎えた各地の表情を追った。

    6時00分

     岩手県宮古市が津波避難訓練。防災行政無線のサイレンが鳴り、宮古小学校に避難した米穀販売業、中村善市さん(81)と妻豊子さん(80)は「津波は来ないと高をくくっていたので慌てて逃げた。とにかく避難が大事」と5年前を振り返った。

    6時35分

     海抜12メートルの指定避難場所で50人以上が犠牲になった宮城県気仙沼市の杉ノ下高台で、慰霊碑に手を合わせた船舶修理業、平田季右衛門さん(82)は「これが妹夫婦、これは同級生」と裏面に刻まれた氏名を確認していた。

    8時00分

     元町長を含む職員40人が犠牲になった岩手県大槌町の旧役場庁舎前で、平野公三町長(59)が献花。「つらい5年だった。自ら命を絶ったり、辞めたりした職員もいたが、応援職員とともによくここまで来られた」

    9時35分

     コンビニ大手ローソンは東京都品川区の本社で、首都直下地震が起きたとの想定で社員の安否や備蓄品などを確認する訓練を実施。担当の郷内正勝取締役は社員らに「訓練を通じ、(災害時も)まちにとってなくてはならない存在になろう」と呼び掛けた。

    10時01分

     参院本会議の冒頭に山崎正昭議長が哀悼の意。「ご遺族に衷心よりお悔やみを申し上げ、被災された全ての方々にお見舞いを申し上げます」

    10時30分

     約500人が犠牲になった宮城県東松島市野蒜(のびる)地区にある長音寺で追悼法要。兄を亡くした住職の秋山公純さん(49)は約200人を前に「震災後の3月11日で初めて日が差したのではないか。皆さんの苦労も晴れてほしい」と言って青空を見上げた。

     41人の行方が分かっていない岩手県宮古市田老地区の海岸で県警が捜索。津波で同県釜石市の自宅が半壊した盛岡西署の松下友香巡査(19)は「被災者と警察官、両方の気持ちが分かる。なんとか手掛かりを見つけたい」。

     都内の原子力規制庁では、田中俊一・原子力規制委員会委員長が訓示。「5年たった今だからこそ、被災地の現状を知らなければならない。私たちにできることは福島第1原発の廃止措置に全力を尽くすことだ」

    10時46分

     福島県いわき市小浜町の追悼式。地震で倒れた家屋から住人を救助中、押し寄せた津波から逃げた漁師、熊谷泰夫さん(68)が「助けられず、ごめんな」と涙。

    11時00分

     名古屋市中区で岩手日報号外が配られた。受け取った愛知県常滑市の福祉施設職員、赤崎倫夫さん(65)は「被災地の情報に接することは大切。復興事業が生活再建につながっているか心配だ」。

    11時30分

     原発事故による全町避難が続く福島県富岡町の住民が入居する同県いわき市の仮設住宅の団地で慰霊式。参列した女性(85)は「仮設を出たら独りぼっちになるので不安」とぽつり。

    11時36分

     丸川珠代環境相は環境省内で「政府を挙げて復興は最優先課題。とりわけ(除染などを担当する)環境省は、我々が最前線にいるのだとの思いを共有したい」と幹部職員に訓示した。

    14時40分

     岐阜市のサラマンカホールでコンサート中に震度6弱の地震発生との想定で約600人が避難訓練。長谷川茉愛さん(17)は「ホールは階段が多い。お年寄りの手を引いてあげられれば良かった」。

    12時00分

     大阪市北区の関西電力本店前で、原発再稼働に反対する市民グループが抗議行動。「関電は(運転を差し止めた)大津地裁決定を認め、原発から撤退を」などと訴えた。

    13時00分

     津波で漂流しハワイで発見された宮城県石巻市の遊漁船「第2勝丸」が県の実習船に乗せられ帰還。保存会の伊藤武一会長(68)は「震災をくぐり抜け、無事に帰郷したことは奇跡だ」と感慨深げ。

    13時05分

     死者・行方不明者が1277人の岩手県大槌町にあるショッピングセンターの花屋に行列。店員の中村照美さん(50)は「まだまだ復興はこれから。何度も胸が締め付けられる思いで、お花を包みます」。

    14時20分

     兵庫県西宮市の関西学院大のランバス記念礼拝堂で「大震災5年記念礼拝」。仙台市で被災したジェフリー・メンセンディーク宗教センター宗教主事が「多くの人が負った大きな痛みは5年たってもなくならない」と語り、学生ら約60人が黙とうした。

    14時23分

     福島県の原発事故避難者らが暮らす東京都江東区の国家公務員住宅で追悼式。同県富岡町から避難した菅野洋子さん(74)は住民代表あいさつで「笑うことも増えたが、今も先は見えない」。

    14時46分

     東京電力の広瀬直己社長が福島第1原発で黙とう。約80人の社員を前に「月日がどんなにたっても、福島の責任を決して忘れることはない。風化はあり得ない」と述べた。

    15時15分

     福島県主催の追悼式で、津波で家族4人を亡くした南相馬市の菅野長八さん(64)が遺族代表として「私たちの将来には放射線の問題など課題が山積しているが、力を合わせ復興に取り組む」と誓った。

    15時50分(日本時間)

     インドのモディ首相がツイッターに日本語で「インドは被災者の方々に対し、深い共感の意を示します。私たちは日本人のレジリエンス(回復力)を称賛します」と投稿した。

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