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久光製薬V奪還 5回目、日立を降す

 バレーボールのプレミアリーグは12日、東京体育館で女子のプレーオフ決勝があり、久光製薬が日立に3−1で逆転勝ちし、2季ぶり5回目の優勝を果たした。昨年12月の全日本選手権との2冠を達成。第1セットは落としたが、第2セットから新鍋、長岡らのスパイクで立て直し、3セット連取した。日立はレギュラーシーズン上位6チームで争うプレーオフ2次リーグを1位通過し、初優勝を狙ったが、2次リーグ3位から準決勝を勝ち上がり、決勝に進んだ久光製薬に阻まれた。

    新鍋、長岡が躍動

     コート横の椅子席で久光製薬の中田久美監督は腕を組んだまま静かに選手の戦いを眺めていた。対する日立の松田明彦監督が立ち上がり、コート脇まで歩み寄るのと対照的。「選手一人一人が自立し、正しい判断をするまで人間的に成長してくれた」。監督就任4年目。信頼関係を築いての女王返り咲きだ。

     日立には今季4戦全敗だった。その苦手意識を引きずるように最初のセットは取られた。だが第2セット、流れを引き寄せたのは、ロンドン五輪銅メダルメンバーでもある新鍋だった。立ちはだかる高いブロックを巧みに利用し、相手の手を狙い、コートの外にはじかせて得点を稼いだ。日本代表で活躍するサウスポーの長岡と2人でチームのアタックによる得点68点中、45点をたたき出した。

     逆境も力にした。主力セッターの古藤が故障で、出番が回ってきた中大路とアタッカーの息がピッタリ。「ミーティングを重ねて連係を組み立てた」と新鍋。古藤と違って両サイドへのトスが短めの中大路の特性に日立のブロック陣は戸惑った。日立の佐藤主将は「最後まで調整できなかった」と認めている。

     試合後、熱血漢で知られる中田監督の目にはうっすらと涙。報道陣を前に「『鬼の目にも涙』と書かれるんでしょうね。書いてくださって結構です」。喜びに目尻が下がった。【藤野智成】

     ○…手の届く所にあった初の栄冠を逃した日立の松田監督は「選手の度胸と場慣れが、まだまだ足りない。この経験を自信にし、精神的にも技術的にも強化し、てっぺんに立ちたい」と巻き返しを誓った。久光製薬の中田監督は50歳という年齢だけでなく、1992年バルセロナ五輪でセッターを務めた点でも共通する。今季4戦全勝ながら大一番に敗れ、「最後の最後で負けたので、私の負け。泣いてはいないが、心の中では泣いている」と悔しさをにじませた。

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