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トランプ氏が抗議者排除を要請「つまみ出せ」

トランプ氏の集会会場の入り口で、支持者に向かって「嫌悪でなく平和を」などと声をあげる人たち=米イリノイ州ブルーミントンで2016年3月13日、西田進一郎撮影

 【ブルーミントン(米中西部イリノイ州)西田進一郎、マイアミ(南部フロリダ州)草野和彦】米大統領選に向けた共和党候補指名争いで首位を走る実業家ドナルド・トランプ氏(69)の集会で支持者と抗議者が衝突している問題で13日、沈静化を求める他の候補らが一斉に批判するなか、トランプ氏は抗議者排除を要請。混乱は続き、一触即発の険悪なムードが高まっている。

     トランプ氏は13日、イリノイ州での集会で「我々はトラブルは望んでいない。(騒ぎを)あおっていない」と強調した。しかし、この日も演説が抗議行動で中断。トランプ氏が「つまみ出せ」と号令をかけると、支持者は「USA、USA」の声援で応じ、抗議者が警備員らに連れ出された。確認できただけでも15人が「排除」された。

     13日の集会では、会場外でも数百人がプラカードなどを持って「嫌悪でなく、平和を」などと会場に向かうトランプ氏支持者に呼びかけた。大学生のベッカ・マリーさん(20)はトランプ氏の口に×印をつけたプラカードで抗議。「彼の価値観は米国が必要としているものではない。嫌悪や人種差別で国を分断している」と語った。

     一方、移民の子供とみられる抗議者に「英語を話せ」と侮辱するような言葉を投げつける支持者も。トランプ氏を支持する製造業ジェフ・ヘルマーさん(31)は「憲法は言論の自由を保障しており、(シカゴでの集会)中止はひどいことだ。抗議もいいが、平和的にやらなければならない」と抗議者たちを非難した。

     トランプ氏はこれまでの演説で「やつらの顔を殴れ」「逮捕されたら私が弁護料を払う」など挑発的な発言を繰り返してきた。支持者と抗議者の衝突は11日に同州シカゴで予定されていた集会の中止で一気に激化している。

     トランプ氏は、民主党のバーニー・サンダース上院議員(74)を支持する「組織的なプロ集団」の抗議が原因と主張。ツイッターに支持者がサンダース氏の集会に行くかもしれないので「気をつけろ」と投稿。これに対しサンダース氏は13日のCNNで「我々はまったく関係ない」と関与を否定し「(トランプ氏は)暴力に訴えることを示唆している」と批判した。

     トランプ氏への反発は共和党内にも広がっている。テッド・クルーズ上院議員(45)は13日、遊説先の中西部ミズーリ州でNBCテレビに出演。抗議者を批判する一方、「トランプ氏のように支持者に『やつらを殴れ』と言うような候補者がいるのは有益ではない。分断ではなく統合をもたらす大統領が必要だ」と語った。

     また、マルコ・ルビオ上院議員(44)もフロリダ州からCNNなどに出演し、トランプ氏が暴力をあおっているとし「指導者を目指すなら発言に責任を持つべきだ。何を言ってもいいわけではない」と批判。「第三世界の権力者のようだ」と指摘し、同氏が共和党の大統領候補に指名された場合、「支持は難しくなっている」と語った。

     一方、ヒラリー・クリントン前国務長官(68)も12日、中西部オハイオ州クリーブランドの集会で「醜いあつれきを招く発言や暴力と攻撃の促進は誤りであるだけでなく危険だ。政治的な放火だ」と批判していた。

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