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公式戦で現金 勝敗巡りやりとり NPB認める

2013年9月22日の対広島戦の試合前、円陣を組む巨人の選手たち=東京ドームで、木葉健二撮影

 プロ野球・巨人の選手が自チームの公式戦の勝敗に絡んで現金のやりとりをしていたことが14日、分かった。巨人の森田清司総務本部長や、野球賭博問題の調査に当たっている日本野球機構(NPB)の調査委員会で委員長を務める大鶴基成弁護士が明らかにした。

 NPBではこの現金のやりとりを、昨年10月に発覚した巨人の投手3人による野球賭博関与について調査する過程で把握していたが、野球協約違反には当たらないと結論づけ、昨年11月の調査報告書で事実を公表しなかった。巨人も同様に公表しなかった。

 巨人によると、試合前に投手と野手に分かれて行う円陣で発声を担当した「声出し役」の選手が、その試合に勝てば他の選手から1人5000円を受け取り、負ければ他の選手に1000円ずつを支払っていた。1軍登録選手は投手が12人程度、野手が16人程度で、そのほとんどが参加。勝てば投手は6万円程度、野手は8万円程度が声出し役に渡る仕組みだった。

 この現金のやりとりは、チームの成績が低迷した2012年春ごろに始まったという。森田総務本部長は「縁起のいい声出し役に、みんなで『ご祝儀』を出そうと自然発生的に払うようになった」と説明した。現在は「誤解を招く恐れがある」として禁止している。

 野球協約で禁止されている「敗退行為(八百長)」につながる可能性について、NPB調査委の大鶴委員長は「(試合に負けて)1000円をもらうために敗退行為をする選手がいるとは考えられず(協約違反に)当たるといえない」と説明。森田総務本部長も「全選手が士気を高める意図もあったと聞いている」とし、「敗退行為とはまったく正反対の行為」と述べた。

 巨人の高橋由伸監督はこの日、横浜市内で開かれたセ・リーグのファン向けイベントに参加後、「開幕前に暗いニュースばかりうちのチームから出てしまい、申し訳ない。選手と一緒にグラウンドでできることをして、信頼を回復していくしかない」と話した。

 NPBは巨人の元選手3人の賭博関与に関する調査報告書を公表した際、再発防止策として野球に関する金銭授受の全面禁止を提案。今年1月に熊崎勝彦コミッショナーが12球団に通達した。【平本泰章】

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