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恐るべきかな原爆

記者16年目の無条件降伏 第3部 広島を愛して/36 涙流し「帰らないで」 /広島

 私が、重富芳衛の絶筆になったと考えているのは、セブンウイクリー1961(昭和36)年3月号の「原爆病院雑記」の結びの一文である。

 重富はその日も、熱が続いていた。だが、セブン誌の原稿の締め切りが迫っていた。なにしろ病院は療養するところだから、ただでさえ仕事をしていると注意される。そこで、「きょうは久しぶりに、くにのおふくろに手紙でも書くか」と誰にとはなく言って、ペンを走らせていた。

 しばらくして、ようやく書き終えた。すると、隣のベッドの入院患者が「郵便局へ行く用事がありますから、…

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