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黒煙の闇、必死の脱出…次々搬送

多重事故が起きた山陽自動車道下り線の八本松トンネルの現場付近=広島県東広島市で2016年3月17日午前10時45分、本社ヘリから三浦博之撮影

 後方から迫るトラックが、渋滞で止まっていた前の車をなぎ倒すように突っ込んできた。17日朝、東広島市の山陽道下り線八本松トンネル内で発生した多重衝突事故。黒い煙が外に噴き出し、入り口付近には多くの消防車や救急車が列を連ねた。爆発音も響き、煙が充満するトンネルから避難した人たちは担架などでテントに運ばれ、いつもは静かな山間部が騒然となった。【目野創】

 山陽道を広島方面に向かっていた会社員の女性(39)によると、トンネル内に入り、車は間もなく渋滞で止まった。「クラクションの音がして後ろを見ると、トラックが後続の車をなぎ倒すように突っ込んできた。気付いたら自分の車もひっくり返って、ガラスも割れていた」と証言した。また、車からはうようにして脱出した女性はトンネル内の避難通路を逃げる際、「ドーン」という爆発音を2回ほど聞いた。「怖くて必死で逃げた」と当時の緊迫した様子を語った。

 事故を目撃した男性もツイッターに「10台前ぐらいのトラックが事故を起こし、4台ぐらいを巻き込んで爆発した。ものすごい煙だった。出口まで500メートルぐらいあり、真っ暗な中で何とか逃げ切れた」と投稿している。

 トンネルの入り口付近には、東広島市消防局の救急車や消防車の他、広島県警のパトカーなど数十台が駆けつけた。同消防局によると、事故で2人が死亡し、負傷者は約90人に上った。担架に乗せられた男性は顔を帽子で覆い、ぐったりしていた。トンネル前に設置された救護用テントには、煙を吸って避難した人や、けがをした人たちが次々と運び込まれ、座り込んでいた。

 けが人は東広島市などの複数の病院に運ばれた。現場の近くの会社に勤める女性は、この日たまたま通院のため東広島医療センターに行くと、医師や看護師らが事故のけが人の搬送に備えて緊張した様子で待機していた。女性は「テレビで現場の映像を見て驚いた」と不安そうに話した。

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