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クリントン氏、演説の重点を土地柄に合わせ

集会で支持を訴えるクリントン前国務長官(中央)=オハイオ州ヤングスタウンで2016年3月12日、長野宏美撮影

 【ロサンゼルス長野宏美】米大統領選の民主党候補指名争いを続けるヒラリー・クリントン前国務長官(68)を追って15日までの4日間、中西部オハイオとイリノイ、南部ノースカロライナとフロリダの4州を回った。弁護士として児童援護に力を注ぎ、ファーストレディー、国務長官を経て女性初の大統領を目指すクリントン氏。多様性を尊重し、市民目線で考える姿が支持されていた。

     黒人が主に通うオハイオ州クリーブランドの教会。信者が歌うゴスペルをクリントン氏は体を揺らしながら聴いていた。演説を始めると突然、女性が抗議の叫び声を上げたが、クリントン氏は女性が退場すると「多様性は弱点ではなく強みだ」と切り返した。共和党のドナルド・トランプ氏(69)が「つまみ出せ」と言うのとは対照的だ。

     演説では、実在の人物の名前と境遇が語られる。「ただ歩いているだけで撃たれた」。2012年にフロリダ州で自警団に射殺された黒人少年トレイボン・マーティンさん(当時17歳)らの事件を紹介し、遺族が拍手で迎えられた。その後、刑事司法改革や銃規制の必要性を説いた。

     教師のルイス・キャンプさん(42)は「彼女は黒人社会で存在が見える。実際に声を聞き、何が必要か把握し、実行可能な政策を示している」と語った。バーニー・サンダース上院議員(74)が掲げる政治革命に共感はするが「夢ではなく実現を見たい」と言う。

     「ラストベルト(さび付いた工業地帯)」と呼ばれるオハイオ州の工場では、反環太平洋パートナーシップ協定(TPP)の立場を鮮明にした。また、イリノイ州シカゴの労働組合の集会では「米国に仕事を生むような税法にする」と訴えた。

     人種や土地柄によって話題の重点を変える。今回は反TPPや雇用問題の強調が奏功したが、批判も浴びる。ノースカロライナ州の集会場の外で、サンダース氏の支持を訴えていたガブリエル・ドリアさん(25)は「クリントン氏は発言をたびたび変える。大統領は正しい判断が求められる。間違っていたでは済まない」と指摘した。

     一方、前回大統領選では自分と同じ黒人のオバマ大統領を支持した元看護師のアディー・エリスさん(71)は「あらゆる障壁を取り除く」という訴えに期待している。「女性初の大統領は苦労があると思う。でも、ファーストレディーや国務長官を経験した彼女ならうまくやれる」

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