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炎上で煙充満…車捨て避難数十人

多重衝突事故があったトンネル内の様子=広島県警提供

 17日午前7時半ごろ、東広島市の山陽自動車道下り線西条インターチェンジ(IC)−志和IC間にある「八本松トンネル」(844メートル)内で、普通トラックなど12台が絡む多重衝突事故があり、車5台が炎上した。東広島市消防局によると、同9時過ぎに鎮火したが、女性を含む2人が死亡し、煙を吸うなどして71人が負傷した。広島県警高速隊は、渋滞していた車列にトラックがかなりのスピードで次々に衝突し、炎上したとみて調べている。

 高速隊によると、死亡したのは軽乗用車を運転していた広島県竹原市港町5、会社員、丸岡節枝さん(65)で、死因は脳挫傷だった。もう1人は炎上した乗用車の車内から遺体で見つかった。性別などは分かっていない。火災でトンネル内には煙が充満し、数十人が車を置いてトンネルから逃げ出し、煙を吸うなどして67人が病院に運ばれた。重傷者はいないという。

 トンネルは岡山方面から広島方面に向かう山中にあり、上下線は別々で片側2車線となっている。高速隊などによると、事故はトンネル出口まで約200メートルの地点で起き、渋滞の車列に普通トラックが次々に追突し炎上した。追突された乗用車も、前にいた小型トラックに挟まれ炎上した。県警は追突したトラックの運転手から事情を聴く。

 山陽道下り線は、同日午前4時半ごろに志和IC−広島東IC間で発生した衝突事故の影響で一部が通行止めとなり、多重事故の発生当時、トンネル内まで渋滞が続いていた。高速隊は、渋滞の車列にいた人たちから当時の状況を聴くなどし、事故の詳しい状況を調べている。

 現場には地元の東広島市消防局などから消防車計26台や救急車などが出て消火や救護にあたり、負傷者を東広島医療センターや西条中央病院など7病院に搬送した。トンネル出入り口付近には救護テントが設営され、負傷者の手当てが続いた。総務省消防庁は午前8時50分に災害対策室を設置し、情報収集などにあたった。

 西日本高速道路によると、現場は緩い左カーブで下り勾配。1日に2万3000台あまりが通行する。スプリンクラーはないが、設置義務のない箇所だという。【加藤小夜、高橋咲子、石川将来】

          ◇

 亡くなった丸岡節枝さん(65)は、広島県竹原市の自宅近くのデイサービス施設で勤務をしていた。施設の関係者は「10年以上勤めており、優しく穏やかな人柄だった。職員や利用者の信頼も厚かった」と惜しんだ。

 近所の主婦(66)は「共通の趣味である手芸の話をすることもあった。高齢者のための施設で一生懸命働いていたのに……」と悲しんだ。同じ町内会の得能ヒロコさん(73)は「優しい人だったので心が痛い」と話した。

 自宅には17日午後7時過ぎ、シートにくるまれた遺体を乗せたとみられるストレッチャーが運び込まれた。義姉の森光喜美枝さん(84)は「間違いであってほしいと願ったのですが」と言葉少なに語った。【菅沼舞】

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