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ハザードランプ見て減速、間に合わず

山陽自動車道下り線八本松トンネル内の多重事故で焼け焦げた車両=東広島市で2016年3月17日(広島県警提供)

最初に追突して逮捕されたトラック運転手

 東広島市の山陽自動車道下り線「八本松トンネル」で2人が死亡した多重衝突事故で、渋滞中の車列に最初に追突し自動車運転処罰法違反(過失致死)容疑で逮捕されたトラック運転手、皆見成導(みなみ・なりみち)容疑者(33)=埼玉県越谷市=が「前の車が(緊急時などに点滅させる)ハザードランプをつけているのが見えて減速しようと思ったが、思った以上に車が近くにあって間に合わなかった」と供述していることが19日、広島県警への取材で分かった。県警は、皆見容疑者が前方の渋滞に気付きながら減速せず、車列に追突したとみて追及している。

 県警によると、事故はトンネル内で17日午前7時25分ごろに発生。皆見容疑者が運転する中型トラック(2.5トン)が、渋滞で停車していた車列に追突した。車12台が衝突し、うち5台が炎上。軽乗用車を運転していた広島県竹原市の会社員、丸岡節枝さん(65)が頭を強く打って死亡し、炎上した別の車の中から東広島市の会社員、今塩屋(いましおや)明宏さん(34)が遺体で見つかった。負傷者は71人に上った。

 事故のあったトンネルでは、約3時間前に約5キロ先であった事故の影響で渋滞が続いていた。事故当時、トンネル入り口の手前に掲示された電光板に「速度落とせ渋滞中」と表示されており、県警によると、皆見容疑者は「表示板は見ていた」と供述しているという。県警の実況見分では、トラックが最初に追突した付近でのブレーキ痕は確認されていない。

 広島県警は19日朝、皆見容疑者が勤務する埼玉県川口市の運送会社「ゴーイチマルエキスライン」を同処罰法違反の疑いで家宅捜索した。【石川将来、山田尚弘】

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