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米大統領選

「トランプ包囲」協議…共和保守派

 【ワシントン及川正也】米大統領選の候補者指名争いで、共和党保守派のグループは17日、ワシントン市内で緊急会合を開き、同党予備選で首位を走る実業家トランプ氏の指名阻止に向けた対応を協議した。「反トランプ勢力」の候補一本化や、7月の党大会での決着も想定。第3の候補の担ぎ出しなども視野に入れる。「トランプ包囲網」は次第に広がっており、トランプ氏が反発するのは必至で、対立は激化しそうだ。

    第3の候補も視野

     会合は6月まで続く予備選でトランプ氏が指名獲得に必要な代議員の過半数を取れるかどうかは微妙な情勢を踏まえて招集。保守派の下院議員や論客らが出席した。米CNNによると、反トランプ氏のクルーズ上院議員とケーシック・オハイオ州知事の候補者調整は、一方への肩入れはできないとして判断を見送ったという。

     党大会では予備選に出馬していない保守派候補を擁立することも検討した。党大会では代議員による1回目の投票で過半数を獲得した候補がいない場合、過半数を得る候補が出るまで投票が続く。2回目からは代議員のほとんどが投票先を拘束されない自由投票になる。投票では予備選に出ていない候補も名乗りを上げられる。

     ベイナー前下院議長らは、党大会で2012年大統領選の共和党副大統領候補だったライアン下院議長を擁立したい意向を示している。ライアン氏は「予備選を戦っている人が指名されるべきだ」と拒否しているが、議長就任時も再三拒否した末に承諾した経過があり、米メディアは「受諾する可能性はある」と解説している。

     民主党の前例だが、1952年大統領選で指名争いに出馬しなかったスティーブンソン・イリノイ州知事が党大会当日に出馬し、3回目の投票で指名を獲得したケースがある。こうした党大会は両党通じて、これが最後だ。

     保守派の動きに呼応し、指名争い撤退表明時にトランプ氏の勝利に祝意を送ったルビオ上院議員は17日、トランプ氏指名なら「共和党は解体される」と記者団に指摘。「トランプ包囲網」は一段と広がっている。

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