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2時間前に渋滞把握 運送会社伝える

皆見成導容疑者が勤める運送会社「ゴーイチマルエキスライン」に特別監査に入る国土交通省の職員=埼玉県川口市安行領根岸で2016年3月18日午後1時36分、鴇沢哲雄撮影

 東広島市の山陽自動車道トンネルで2人が死亡した多重衝突事故で、国土交通省は18日、渋滞中の車列に追突したトラックの運送会社「ゴーイチマルエキスライン」(埼玉県川口市)を特別監査し、運転手の皆見成導容疑者(33)=自動車運転処罰法違反(過失致死)容疑で逮捕=に関する法令違反が4件判明したことを明らかにした。うち1件は過労運転で、今年2月だけで複数回確認したという。

 皆見容疑者が事故の約2時間前、出発の点呼のため運行管理者に電話した際に「前方で渋滞が発生しているので迂回(うかい)してもよい」と指示を受けていたことも分かった。同社本社にある営業所にいた運行管理者が、事故現場付近で既に発生していた渋滞を把握していたという。

 過労運転を防ぐ改善基準告示は、連続運転時間(最長4時間)、勤務終了後の休息(8時間以上)、1日の拘束時間(13時間以内)を定めている。

 国交省によると、皆見容疑者は2月、西日本への長距離運転で、これら三つの基準を複数回守っていなかった。3月の違反は確認できていない。皆見容疑者以外の運転手でも、過労運転が複数回確認されたという。

 また、同社は昨年12月の皆見容疑者の採用時に、義務付けられた健康診断を実施していなかった。告示で定める運転教育が不十分だった上、容疑者の初任適性診断の結果も確認できなかった。

 一方、国交省は、2013年12月に今回とは別の栃木県内の営業所で過労運転などの法令違反が見つかり、今月23日に同社に行政処分を出す予定だったことを明らかにした。

 同社本社では18日、職員6人が午後1時半過ぎから午後5時過ぎまで監査に入った。終了後、同社前で報道陣に対応した社員は「遺族の方には本当に申し訳ありませんでした」と謝罪した。グループ会社の幹部も対応し「(皆見容疑者は)昨年12月に入社し、試用期間も終えている。勤務状況も健康状態も問題はなかった」と話した。【内橋寿明、鴇沢哲雄、大山知香】

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