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郷田、新境地で初防衛

王将戦で初防衛し感想戦で対局を振り返る郷田真隆王将=神奈川県箱根町の「ホテル花月園」で2016年3月19日午後5時9分、竹内幹撮影

 同い年のライバルを降し、初防衛−−。神奈川県箱根町の「ホテル花月園」で指されていた第65期王将戦七番勝負第6局は19日、郷田真隆王将(45)が挑戦者の羽生善治名人(45)の攻めを受け止めて反撃し、堂々の勝利を収めた。

     郷田は王将位を昨春奪取するまで、過去4回タイトルを獲得した実力派だが、いずれも防衛戦は失敗。「巡り合わせですね」。勝負の世界に生きるだけに、運に見放されることもあると達観してみせたが、内心じくじたる思いで防衛の機会をうかがっていたに違いない。

     対する挑戦者は名人など4冠を保持する羽生。過去の対戦成績もほぼダブルスコアで負け越している相手である。しかも自身は直近の名人戦A級順位戦で3勝6敗と大きく負け越してB級1組へ陥落するなど、悪い流れの中で戦いを迎えた。

     第3局までは1勝2敗と負け越していたが、流れを断ち切ってみせたのが、羽生に先攻させる我慢の誘導作戦だった。順位戦最終戦前の第4局では、後手番で羽生の猛攻をしのいで勝利し、タイに持ち込んだ。第5、6局も順位戦のショックを持ち込まずに、羽生の攻めを重厚な指し回しで受けきると一気に反撃。結果的に3連勝で初防衛を飾った。

     「攻めをつなげるうまさは当代随一」と言われる羽生の攻めをかわし、カウンターを決める勝利のパターンは、間もなく26年を迎える棋士生活で到達した新たな境地だ。

     羽生は14年ぶりの5冠達成には失敗したが、休む間もなく4月から名人の防衛戦が始まる。将棋界の実力者らしい一番が期待される。【山村英樹】

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