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民族衣装華やかに「新年祭」 黙とうも 埼玉

華やかな民族衣装姿で輪になって踊るクルドの女性たち=埼玉県蕨市民公園で2016年3月20日午前11時55分、鴇沢哲雄撮影

 国を持たない世界最大の民族といわれるクルド人の新年祭「ネブロス」が20日、埼玉県蕨市の蕨市民公園で開かれた。川口市を中心に居住するトルコ国籍のクルド人らで作る「日本クルド文化協会」と国内の支援組織「日本クルド友好協会」が主催し、若者や家族連れなど約1500人が参加した。

 公園内は、赤や緑、黄など色鮮やかな刺しゅうを施した民族衣装姿の女性たちが大勢集まり、華やかな雰囲気に包まれた。祭りの始まりに、主催者側が「自由なクルディスタン(クルド人地域)は子どもたちと共にネブロスの火をともす」と宣言。参加者はシリアやトルコなどでクルド人を巻き込んだ紛争が続いていることを念頭に「受難者のための黙とう」をささげた。

 民族衣装姿の女性や「戦い、自然、太陽」を表す赤、緑、黄の3色のマフラーを首などにまいた男性らが輪になって踊った。形状がタンバリンに似た「デフ」と呼ばれる太鼓にのせて結婚式など祝いの席で演奏される曲も披露され、観客から大きな拍手が起こった。屋台では、焼いた羊肉をパンではさんだ食事が人気を集めていた。

 蕨市でのネブロス祭は2004年に始まった。参加者は当初は数百人規模だったが、地元のクルド人居住者がトルコにいる家族を呼び寄せるなどし、年々増えている。「文化協会」のチョラク・ワッカス事務局長は「日本に住むクルド人の子どもたちにネブロスを伝えると同時に、日本の人にもクルドの文化を知ってもらいたい」と話した。【鴇沢哲雄】

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