防衛大学校

「任官拒否」が倍増の47人 卒業生の1割

  • ブックマーク
  • 保存
  • メール
  • 印刷
防衛大学校の卒業式を終え、帽子を高く投げ上げる卒業生たち=神奈川県横須賀市の防衛大学校で2016年3月21日午前11時55分、後藤由耶撮影
防衛大学校の卒業式を終え、帽子を高く投げ上げる卒業生たち=神奈川県横須賀市の防衛大学校で2016年3月21日午前11時55分、後藤由耶撮影

 防衛大学校の卒業式が21日、神奈川県横須賀市の防衛大であった。卒業後に自衛官への任官を辞退する「任官拒否者」は卒業生419人中、11%にあたる47人に上り、昨年に比べ2倍近くに達した。40人を超えるのはバブル景気で就職戦線が学生の売り手市場だった1991年の94人以来25年ぶりで、89年の51人に次ぐ過去4番目の多さ。

 防大が任官拒否者から理由を聴き取ったところ、内訳は、民間企業などへの就職26人▽身体的な理由11人▽大学院など進学6人▽その他4人−−。今月29日の安全保障関連法施行で、自衛隊は他国軍の後方支援など任務の幅が広がり、リスクも高まるが、安保関連法を理由にした任官拒否者はいなかったという。防大は「景気動向などさまざまな要因がある」としている。

この記事は有料記事です。

残り375文字(全文707文字)

あわせて読みたい

アクセスランキング

現在
昨日
SNS

スポニチのアクセスランキング

現在
昨日
1カ月