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がん社会はどこへ

第5部 自分らしく生きる/上 打ち明けられぬ性の悩み

 「がんで死ぬのは怖くない。私の場合、がんになって一番つらいのが『性』の問題です」。東京都在住で精神医療に携わる麻子さん(47)=仮名=は悩みをそう打ち明ける。

 2012年末、乳がんと診断され、手術で左胸を全摘出した。医療現場で人の生死に寄り添ってきたこともあり、「告知されても不思議なほど冷静でした」。しかし、乳房全摘には強い抵抗があり、「自分の体で好きな部分だったから喪失感もとても大きかった」。

 約半年後に乳房の再建手術を受けた。いくつか再建術があるが、麻子さんの場合はシリコーンを入れ、乳首は…

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