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最高速度120キロへ 警察庁引き上げ方針

新東名高速道路の御殿場ジャンクション。左は東名高速道路=静岡県御殿場市で2012年4月14日、本社ヘリから

 警察庁は24日、現行で時速100キロとしている高速道路の最高速度について、安全性の条件を満たす区間に限り120キロへの引き上げを認める方針を決めた。来年にも静岡県と岩手県で引き上げの試行を開始する。実際に車が走っているスピード(実勢速度)と規制速度の隔たりを解消し、取り締まりへの理解を広げることが狙いだ。

 高速道路の最高速度を100キロと定める交通規制基準を変更する。1963年に日本初の高速道路・名神高速道路が開通して以降、100キロだった最高速度の引き上げは初めて。大型トラックの最高速度は現行の80キロのままとする方向だ。

 最高速度引き上げの対象として想定するのは、(1)見通しが良く設計上の想定速度が120キロである(2)事故の発生が少ない(3)実勢速度が100キロ以上(4)渋滞の発生が少ない−−などの条件を満たす区間。試行は、静岡県の新東名高速道路(御殿場−浜松いなさジャンクション間約145キロ)と岩手県の東北自動車道(花巻南−盛岡南インターチェンジ間約31キロ)で行い、当初は110キロとすることを検討する。実施時期などは両県の公安委員会が決める。

 警察庁と国土交通省、大学教授らによる調査委員会が七つの高速道路で事故発生状況を分析したところ、設計上などの条件が良い区間では最高規制速度が100キロを超えても安全性に問題はないとの結果が得られた。分析対象としたのは、東北道▽関越道▽常磐道▽東関東道▽東名高速▽新東名高速▽九州道。将来的にはこれらの道路で最高速度が引き上げられる可能性がある。

 一方、最高速度が上がると走行車両同士の速度差が大きくなることが考えられる。警察庁が高速道路の利用者を対象に行ったアンケートでは、速度差の大きい車が混在することに約4割の人が「不安を感じる」と回答した。警察庁は最高速度の引き上げに合わせ、違反取り締まりの厳格化や安全教育の徹底を図るとしている。

 高速道路の速度規制を巡り、警察庁は2010年から15年にかけ50区間の計約370キロで引き上げを行ったが、100キロを超える速度への引き上げは見送られてきた。【長谷川豊】

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