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組み体操事故

スポーツ庁「安全確認ない時は見合わせを」

組み体操のイメージ

 全国で事故が相次いでいる組み体操について、スポーツ庁は25日、安全性を確実に確認できない場合は実施を見合わせるよう求める通知を全国の都道府県教委などに出した。

     毎年、全国で8000件超の事故が起き、廃止や「ピラミッド」などで段数を制限する自治体もある。スポーツ庁の担当者は「事故はさまざまな状況で起きているのでこれなら大丈夫と線を引けるものではないし、一律に中止を求めるわけでもないが、実施するなら学校が責任を持って安全に十分配慮してほしい」と話している。

     組み体操には、ピラミッドのほか、肩の上に立って円塔をつくる「タワー」、肩車、倒立などさまざまな形がある。

     通知は、安全性が確認できないと判断した場合は実施しないよう求めたほか▽小学校で事故が相対的に多いので危険度の高い技は特に慎重に選ぶ▽段数が低い組み体操でも死亡したり障害が残ったりする事故が起きていることなど、具体的な事故の情報を研修で教員に周知する▽組み体操を実施する場合はその狙いを明確にする−−などの留意点を示した。スポーツ庁政策課は「習熟度に応じて内容を決めるなど配慮が必要だ」としている。

     事故の続発で、千葉県流山市や柏市などが組み体操の廃止を決め、大阪市はピラミッドとタワーを禁止した。愛知県はピラミッドは5段、タワーは3段を上限とする指針をまとめた。【三木陽介】

    年間8000件の事故

    2014年度の組み体操による学校別負傷事故

     日本スポーツ振興センター(JSC)の災害共済給付の支給件数を基にしたスポーツ庁の調査では、組み体操の事故は2011年度以降、毎年8000件台で推移している。

     14年度は8592件あり、うち小学校が6289件と約7割を占める。2095件が骨折だった。

     学校で起きたさまざまな運動中の事故に伴う負傷部位を分析すると、頭と首は平均5.5%だが、組み体操はこの割合が高く▽肩車27.8%▽タワー25.6%▽倒立13.2%▽ピラミッド10.9%−−などだった。

     タワーによるけが人は最下段16%、中段46%、最上段38%。ピラミッドの場合は最下段44%、中段35%、最上段21%と、位置に関係なく起きている。

     組み体操中の死亡事故は1969年度以降、小学校3件▽中学校5件▽高校1件−−の計9件。92年度には、タワーの練習中に全体が崩れ、下から2段目にいた中学3年の男子生徒が腹と頭を打って死亡した。88年度には小学校で卒業記念の写真撮影のために3段のピラミッドを組む途中で崩れ、1段目の6年生の男児が急性心不全で亡くなった。

     障害が残った事故は計92件。タワーが29件で最も多く、ピラミッド14件▽肩車11件▽倒立6件−−など。

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