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「大地溝帯」東側で初の発見…京大チーム

発掘された成人男性の左尺骨近位部の化石、横の白黒は計5センチ=中務真人教授提供

 京都大大学院理学研究科の中務(なかつかさ)真人教授(自然人類学)らの国際調査チームは24日、約350万年前の猿人アウストラロピテクス・アファレンシスの歯の化石など4個を、ケニア・ナイロビ郊外で発見したと発表した。人類発祥とされる大地溝帯(大地の裂け目)の東側で猿人が見つかったのは初めてという。乾燥した大地溝帯でなく、湿地帯で確認され、猿人の環境適応能力の高さを示す発見という。

    高い環境適応能力示す

     国際的な人類進化学雑誌「ジャーナル・オブ・ヒューマン・エボリューション」(電子版)に掲載された。大地溝帯は幅数十キロでアフリカ東部を南北に走っている。猿人の化石の大半がここで発見され、1995年に大地溝帯西側の中央アフリカ・チャドでも見つかっている。

     今回の発見場所は大地溝帯の端から東側に約10キロ離れ、標高差は約1000メートル近くあり環境が異なる。

     発見された化石は、乳歯2個と成人男性の上あごの犬歯1個、成人男性の左尺骨1個の化石。2012年に発掘し、詳しく調査していた。2個の乳歯は別々の、犬歯と左尺骨は同一の猿人のものとみられ、少なくとも3人の存在が推定できるという。火山泥流により埋まったとみられる。

     地層の年代測定などから約350万年前の化石と推定され、骨の特徴から370万〜300万年前に存在したアウストラロピテクス・アファレンシスと判明した。一緒に発見された動物の化石などから、この付近は、乾燥した大地溝帯とは違う、湿った草原地帯だったと推測される。

     中務教授は「大地溝帯とは違う環境で見つかったことで、アファレンシスの環境適応能力の高さを示唆している。アファレンシスが約70万年もの間、安定して存在していた裏付けにもなる」としている。【川瀬慎一朗】

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