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痕跡一掃、居城「見せしめ」破壊…発掘で裏付け

石垣が破壊され山肌と小石が散らばる佐和山城本丸の発掘現場=2016年3月23日、西村浩一撮影

 滋賀県彦根市教委は24日、戦国武将・石田三成が居城としていた同市の「佐和山城」跡で、城を破壊する「城割り」の痕跡が確認されたと発表した。関ケ原の戦い(1600年)で三成が敗れた後、徳川家康方が「見せしめ」として徹底的に壊したとみられる。

     佐和山城は佐和山(233メートル)に築かれた山城。三成は1590年に城主となり、5層の天守を構えたとされる。関ケ原の戦いの後、家康の家臣・井伊直政が入城したが、近くに彦根城を築いたことに伴い、1606年に廃城となった。

     今回の調査で、本丸があったと伝わる山頂付近の斜面を発掘したところ、石垣表面に使う大きな「築石(つきいし)」は見つからず、裏に詰める小石だけが大量に出土。さらに、本丸があったとみられる平たんな造成地などは徹底的に削られ、痕跡も残っていなかった。市教委によると、江戸時代の史料には、佐和山城の石垣を彦根城に再利用したこと、佐和山城の本丸を破壊したことなどが記されており、今回の調査結果はその裏付けとなるという。

     中井均・滋賀県立大教授(城郭史)は「これほど徹底した城割りの事例は珍しい。政権が豊臣から徳川に代わったことを、世間にアピールしようとしたのではないか」と話している。

     現地説明会は27日午前10時〜正午。問い合わせは市教委(0749・26・5833)。【西村浩一】

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