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がん社会はどこへ

第5部 自分らしく生きる/下 共存目指す緩和デイケア

阿部さん(右端)が作った緩和デイケアの「ライフトピアサロン」では、談笑の合間にギターの伴奏で歌う時間も=名古屋市東区で

 ●症状治まれば帰宅

 名古屋大大幸キャンパス(名古屋市)の一室に、毎週水曜、にぎやかな声が響く。緩和デイケアの試み「ライフトピアサロン」だ。病状もさまざまながん患者が通い、談笑したり、レクリエーションを楽しんだりする。

 始めたのは同大大学院看護学専攻特任准教授の阿部まゆみさん。元々は東京の病院に勤務する看護師だったが、1990年代半ばに英国にある世界初のホスピス「セントクリストファー・ホスピス」で働いた。「ホスピスといっても『みとりの場』ではない。痛みなどのつらい症状が治まれば、また自宅に戻ります」

 英国のホスピスには必ず「デイケア」施設が併設されている。セントクリストファーの場合は、音楽を聴く部…

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