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本村凌二・評 『幕末維新を動かした8人の外国人』=小島英記・著

 (東洋経済新報社・1836円)

大変動期乗り切った冷静な情報収集能力

 幕末維新期をあつかう物語は数多い。なかでも司馬遼太郎『竜馬がゆく』や『翔(と)ぶが如(ごと)く』などは広く親しまれ、また、島崎藤村『夜明け前』は歴史小説の最高傑作とよんでもいいほどである。

 これらの作品では、激しく揺れ動く社会のなかで生きる人々の姿態が描かれている。この大変革期がペリー来航以降の外圧によってもたらされたことは、誰にも異論はないだろう。だが、黒船やアームストロング砲の背後にいる外国人の生態については、その名前のほかは意外と知られていないのではないだろうか。笑うに笑えないことだが、日本語能力に傑出していたアーネスト・サトウなどは日系人と思っている人も少なくないはずだ。

 本書は、国内抗争にだけ目を向けていては見えてこない、もう一つの舞台裏に焦点をあてる。なかでも大きな…

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