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道東北地方「格差が広がる」と不満も

北海道新幹線が開業し、東京に向けて出発する新幹線H5系を見送る人たち=JR新函館北斗駅で2016年3月26日午後0時44分、丸山博撮影

 北海道の歴史に新しい一ページが加わった。北海道新幹線が26日、新青森−新函館北斗(148.8キロ)で開業。函館市では航空自衛隊「ブルーインパルス」が曲芸飛行を行い、沿線では地元の人たちが大漁旗を振って歓迎した。また、北斗市、木古内町などでも記念イベントが開かれ、多くの人出でにぎわった。新幹線開業を祝福する声が上がる一方、同日のダイヤ改正でローカル線普通列車の減便や無人駅廃止も行われたことから、新幹線の開業効果が薄いとみられる道東北地方からは「地方格差が広がっている」などと不満も漏れる。

 北海道新幹線開業に伴い、JR北海道は26日、在来線をダイヤ改正し、利用者の少ないローカル線普通列車を減便するとともに、無人8駅を廃止した。減便は札幌圏を除く8路線11区間で実施。1日の運行本数の15%に当たる計79本が対象となり、運休区間がある日高線、来年度中の部分廃止を検討している留萌線、利用の多い富良野線はいずれも対象外となった。

 減便は老朽化した普通列車用のディーゼル車10両を廃車するために実施。21本中8本が減便された根室線・釧路−根室が最も高い減便率(38%)となり、1日3往復の列車があった札沼線・浦臼−新十津川は、午前9時台の1往復になった。JR北によると、車両を更新しないことに伴い、20億円の経費削減となるほか、年間1億4000万円の運行経費の削減になるという。

 無人駅は根室線の花咲駅(根室市)や石北線の金華駅(北見市)などが廃止された一方、廃止候補となっていた室蘭線の小幌駅(豊浦町)は観光資源として町が維持費を負担し、存続する。

 JR北の在来線は2014年度、札幌圏を含む全14路線が赤字で、北海道新幹線も開業後3年間、年平均約48億円の赤字が見込まれている。同社の営業損益は16〜18年度の毎年度400億円の赤字の見通しだ。

 島田修社長は「経費節減だけでは400億円の赤字は解決できない。列車や駅の廃止なども含めた設備や事業範囲の見直しを行う必要がある」と説明しており、今後も減便や駅の廃止が続きそうだ。【小川祐希】

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