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トラックだらけ 名古屋−大阪間割安ルートで 

名阪国道・天理ICから降りる大型車=奈良県天理市で

 名古屋−大阪間を大型車で走ると、走行ルートによって高速道路の料金に5000円以上の差があるため、無料の国道を通るルートに大型車が流入し、観光地・奈良公園(奈良市)の渋滞を引き起こしている。同県は料金の見直しを含めた「交通需要マネジメント(TDM)」に取り組むよう国に求めている。

     名古屋市付近の東名阪道や伊勢湾岸道から大阪方面に向かう場合、主に三重県の亀山ジャンクション(JCT)から新名神高速道路に入って滋賀県、京都府を経由する北側の「新名神ルート」と、東名阪道・亀山インターチェンジ(IC)付近から名阪国道(国道25号)に入って奈良県を経由する南側の「名阪国道ルート」がある。名阪国道は自動車専用道だがあくまで一般国道扱いで、新名神は民間会社が管理し有料となっている。

     新名神ルートの料金は、大型車で伊勢湾岸道・飛島IC(愛知県)−第二京阪・門真IC(大阪府)を走ると7860円かかる。一方、名阪国道ルートは、同国道・天理IC(奈良県)で降りて北上し、奈良市内を通って無料の阪奈道路を利用すると2330円で着ける。

     影響を受けているのが、天理ICとつながる国道169号が通る奈良公園だ。県によると、修学旅行の観光バスなどに加えて大型トラックの流入が激しく、2014年に公園で行った調査ではトラックの8割が他県ナンバーだった。公園内は片側1車線の道路も多く、渋滞が頻発している。

     県は12年11月、国土交通省に「料金格差により、大型車が奈良市街地を通過する不都合な交通実態がある」としてTDMに取り組むよう要望した。TDMは、料金の見直しや利用者への働き掛けなどで交通の流れを変える手法だ。

     県は「高速道路に関しては、国の諮問機関も答申で『道路網を一体として捉えて料金を決めるべきだ』と指摘している。料金見直しを含めた施策の検討をしてほしい」と訴えている。【伊澤拓也】

     【ことば】交通需要マネジメント(TDM)

     渋滞緩和や排ガス削減などのため、道路利用者に経路や手段の変更を促し、交通量の抑制や分散を進める手法。1990年代から国や地方自治体で取り組みが始まり、有料道路の料金を見直す▽バス・鉄道など公共交通機関の利用や自転車の活用を促す▽通勤や物流のピーク時間帯をずらすよう個人や企業に働きかける−−などを総合的に進める。

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