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陸自が初配備 沿岸監視隊駐屯地が開設

開設された陸上自衛隊の与那国駐屯地=沖縄県与那国町で2016年3月28日午前9時10分、佐藤敬一撮影
与那国島

 日本最西端の与那国島(沖縄県与那国町)に28日、陸上自衛隊が初めて配備された。沿岸監視隊の駐屯地が同日開設し、隊旗授与式が開かれた。配備は「防衛の空白地域」とされる南西地域の防衛力強化の一環。レーダーなどで船舶や航空機を24時間監視し、沖縄・尖閣諸島周辺の東シナ海などへの海洋進出を活発化させる中国軍などの動向ににらみを効かせる。

 与那国島は人口1490人(今年2月末現在)。沖縄本島南西約500キロに位置し、尖閣諸島からは約150キロの距離にある。防衛省によると、沿岸監視隊は約160人で構成。島内2カ所(約26ヘクタール)に監視所や隊員の宿舎などを整備した。

 隊旗授与式後、塩満大吾隊長(38)は報道陣の取材に対して「南西諸島防衛で自衛隊は各種事態に即応することが求められている。部隊配置の空白を解消すべきで、沿岸監視隊ができたのは有意義なことだ」と意気込みを語った。一方、自衛隊配備に反対する島の医師、上地国生さん(73)は取材に「軍事の島となり、今後どんどん住民が離れていくのでは」と懸念を口にした。

 沖縄本島より西の南西地域に陸自部隊がいなかったため、防衛省は九州・沖縄の防衛力を高める「南西シフト」を進めている。2018年度末までに警備部隊とミサイル部隊を鹿児島・奄美大島の2カ所に計550人規模、沖縄・宮古島に700〜800人規模で配備する。19年度以降も沖縄・石垣島に500〜600人規模の警備部隊とミサイル部隊を配備する計画がある。

 与那国島への自衛隊配備を巡っては、隊員と家族の移住による経済効果などを訴える賛成派と、有事に攻撃目標となる危険性を指摘する反対派で町が二分されてきた。13年の前回町長選で賛成派の外間守吉町長が3選し、防衛省は14年4月から駐屯地の工事を開始した。15年2月には陸自配備の賛否を問う住民投票が行われたが、賛成が上回った。【佐藤敬一、町田徳丈】

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