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一部が分解か 周辺に5個の物体 米レーダー

エックス線天文衛星「ひとみ」の通信トラブルで緊急記者会見する常田佐久・宇宙科学研究所長(右)ら=東京都千代田区で2016年3月27日午後6時48分、阿部周一撮影

 電波の通信が途切れ、衛星の状態が確認できなくなったエックス線天文衛星「ひとみ」について、宇宙空間をレーダーで監視している米戦略軍統合宇宙運用センターは27日、衛星の周辺に5個の物体があるのを確認したと、ツイッターで発表した。ひとみの一部が分解した可能性もあるとみて、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が確認を急いでいる。

 JAXAによると、米戦略軍が日本時間26日午後5時20分にひとみの周辺に複数の物体を確認して以降も、JAXAは同日午後11時39分と27日午前1時21分の2回、それぞれ3〜4分間ひとみからの電波を受信できたが、姿勢や状態を示すデータは取得できなかった。米戦略軍からの情報提供では、ひとみは高度575キロの予定周回軌道より高度が下がってきていたという。

地球との通信が途切れたエックス線天文衛星「ひとみ」の想像図=池下章裕氏提供

 JAXAの的川泰宣名誉教授によると、米国のレーダーは約10センチ以下の物体を認識することはできず、これより小さい破片が周辺に散らばっている可能性もある。「通信が回復しないと詳細は分からないが、電波を受信できたということは、アンテナが地球を向きながら不安定な姿勢を取っているのではないか。通信機能の中心が壊れているわけではなく復旧に希望が持てるかもしれない」と話す。【斎藤広子】

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