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五代友厚詣でも 鹿児島に異変 

観光客でにぎわう五代友厚の銅像。記念写真を撮る人の姿も見られる=鹿児島市泉町で2016年3月21日、津島史人撮影

 NHK連続テレビ小説「あさが来た」で脚光を浴びた明治の実業家、五代友厚の出身地・鹿児島に異変が起きている。ドラマで五代を演じた俳優ディーン・フジオカさん人気もあって、4月2日のドラマ終了間際に迫った今も、鹿児島市内にある銅像などゆかりの地は女性客らでにぎわう。同じ薩摩藩士でも西郷隆盛や大久保利通の陰に隠れていた五代の突然の人気を観光につなげようと、自治体もPRに本腰を入れ始めた。

 「やっぱり、ドラマと同じようにスマートね」。今月の3連休、鹿児島市の繁華街・天文館近くの泉公園にある五代の銅像を見上げ、東京都大田区から来た会社員、岡本麻衣子さん(41)がうなずいた。岡山市の会社員、坂根亜貴子さん(38)も、ドラマを見て「どんな人だろう」と関心を持ち、鹿児島旅行の最中に夫婦で立ち寄ったという。

五代友厚が藩に提出した上申書の写真データ=鹿児島県いちき串木野市羽島の薩摩英国留学生記念館で、津島史人撮影

 今年1月にドラマで五代が亡くなった後は「五代ロス」という言葉も生まれた。鹿児島市によると、昨年9月末の放映開始前まで五代ゆかりの地に関する問い合わせはほとんどなかったが、五代がドラマから姿を消した頃から急に増えてきたといい、銅像をバックに記念写真を撮る女性旅行客らが目につくようになった。

 西郷や大久保に先んじて西洋文明に触れた五代が、藩に留学を提案した上申書の写真データなどを展示する薩摩英国留学生記念館(いちき串木野市)も入館者が増加。市観光交流課の奥ノ園陽介さん(37)は「五代に関する質問が多くなり、関連コーナーで熱心に見ている人も増えた。五代を入り口に、薩摩の多様な人材と歴史に関心を持ってもらえたら」と期待する。

 五代人気を受けて、鹿児島市は今秋までに、銅像から約1キロ離れ、現在立ち入り禁止の生誕地を観光客も憩える広場として整備することにした。約3800万円かけてベンチや水飲み場、トイレなどを設け、今は目につきにくい近くの「誕生地」の石碑や案内板も広場に移す計画だ。市の担当者は「これを機に明治の偉人の一人として積極的にPRしていきたい」と話している。【津島史人】

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